いまさら聞けない『スパイダーマン』 過去2作で培った関係が振り出しに…サム・ライミ版も登場!?
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『スパイダーマン』最新作の公開を前に、前2作品を振り返ろう!
トム・ホランド主演『スパイダーマン』シリーズ最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が、来年22年1月7日に全国で公開される。公開を前に、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『スパイダーマン』シリーズの過去2作品を振り返ると共に、新作の気になる注目ポイントも明らかにしていこう。なお、各作品のまとめにはネタバレが含まれているので未見の人は見てからどうぞ。
・『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の場面写真を一気に見る!
新たな「親愛なる隣人」に世界が熱狂!『スパイダーマン:ホームカミング』(17年)
MCUにスパイダーマンの参加が決定し、世界中が新たな「親愛なる隣人」誕生に熱狂した17年公開の記念すべき第1作目。トニー・スタークにスカウトされ、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアベンジャーズの戦いに参加した直後から始まる物語だ。ヒーローに憧れる少年だったスパイダーマンが、本当のヒーローになるまでが描かれている。
昼間は15歳の普通の高校生としてスクールライフをエンジョイし、放課後は憧れのアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)からもらったスーツに身を包み「親愛なる隣人」としてニューヨークの街をパトロールするピーター(トム・ホランド)。彼の目標は、アベンジャーズの正式メンバーとして認めてもらうことだった。
しかし、一向に自分を一人前のヒーローと認めてくれないトニーに不満を抱いたピーターは、彼を見返すために、忠告を無視して巨大な翼がついた飛行アーマーで武器商人として暗躍する“ヴァルチャー”(マイケル・キートン)にたったひとりで挑む。
自らの力を過信していたピーターからあえてスーツを取り上げ、スーツがあるからヒーローなのではないと諭すトニー。師としての一面が垣間見えるのも印象的で、アイアンマンとスパイダーマンの師弟であると同時に親子のような関係性も多くの観客を魅了した。
アイアンマン亡きあとの再起『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19年)
本作品の舞台は、強敵サノスとの戦いでアイアンマンを失い、世界中が大きな喪失感を抱えている『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界。
師であり父親のような存在だったアイアンマンを失ったピーターも、大きな心の傷を抱えていた。
次のアベンジャーズを率いるのはスパイダーマンなのか? という世間からの重圧から逃れるように、夏休みに学校の研修旅行でヨーロッパへ行くことになったピーターは、思いを寄せるMJ(ゼンデイヤ)に告白しようと計画していた。
そんな矢先、「エレメンタルズ」と呼ばれる自然の力を操る新たな脅威が世界中に出現。そこで、元「S.H.I.E.L.D.」⻑官でアベンジャーズを影から支えてきたニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)は、スパイダーマンに別世界からやってきたというミステリオ(ジェイク・ギレンホール)と共闘するよう要請してくる。
絶対的なヒーローを失い、新ヒーローを待望する状況を逆手にとった、ミステリオことクエンティン・ベックによる大掛かりなどんでん返しに多くの観客が驚いたはず。ヒーローという重責から逃れたい一心だったピーターが、アイアンマンの遺志を知り、本作品で正体を明かしたMJら大切な人のために再び立ち上がる姿に誰もが涙した。
時空が歪んで登場人物が錯綜!?『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(22年)
以上2作品を受けて、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、前作で正体をばらされてしまい大切な人に危険が及ぶことを恐れたピーターが、共にサノスと闘ったドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に力を借りに赴くところから物語はスタートする。
誰も自分がスパイダーマンだと知らない世界にして欲しいというピーターの頼みを聞いたストレンジは呪文を唱えるが、やがて時空が歪んでしまい──マルチバースが出現した世界には、サム・ライミ監督版『スパイダーマン』(02年)に登場するグリーンゴブリンの武器であるパンプキンボム、『スパイダーマン2』(04年)に登場したドック・オクことDr.オクタビアスがピーターの前に立ちはだかり、これまでのスパイダーマン作品と登場人物がどう関係するのか話題になっている。
そんな新作のポイントを以下にまとめてみた。
マルチバースの扉を開いた張本人、ドクター・ストレンジ
今回キーパーソンとなってくるのが、魔術を使うヒーローのドクター・ストレンジ。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも、タイム・ストーンを使って1,400万605もの未来を予見、サノスに勝てる唯一の道を探し当てるなど大きな役割を果たした。
そんな常軌を逸した能力を持った彼だが、最新作の予告編によれば、ウォン(ベネディクト・ウォン)に止められたのにピーターの願いを聞き入れて呪文を唱えて失敗、「時空を歪ませてしまった」と言う。
しかし、これは本当に“失敗”なのだろうか? 人類の未曾有の危機にあって唯一先を見据えて動いていたドクター・ストレンジだけに、また何か考えがあるのではないかと思わずにはいられない。
ついに両想いになったピーターとMJの関係は!?
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で、スパイダーマンの正体がバレるなど紆余曲折を経て晴れて両想いとなったピーターと MJ。予告編でも引き続き良好な関係を築いている様子がうかがえるが、ドクター・ストレンジの呪文によって、メイおばさんやネッドだけでなくMJの記憶からもピーターがスパイダーマンであるという事実が消えてしまうことが明かされている。
前作の最後にミステリオに正体をバラされ、あまつさえミステリオ殺害の容疑までかけられたピーターは、MJや大切な人たちに迷惑をかけたくないからこそ世界中の人々の記憶からその事実を消してもらうことを望んだが、それは同時にこれまで築いてきたMJとの関係性を手放すことでもある。
2つの人生を同時に歩み始めてしまったピーターがどんな選択をするのかにも目が離せない。
“もうひとつの恋”メイおばさんとハッピーの関係は!?
マルチバースが開かれてしまったことで、ピーターとMJのみならず、ピーターの保護者であるメイ(マリサ・トメイ)とハッピー(ジョン・ ファヴロー)の関係も気になるところ。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の終盤でピーターに関係性を問いただされて、ハッピーはメイに好意があることを素直に認めたが、一方のメイは曖昧な返事。ピーターの正体を知り、共に支えてきたふたりだからこそ、ピーターの正体を忘れてしまえばどうなってしまうのか……!? この“もうひとつの恋”の行方にも注目だ。
ニック・フューリーの目的とは!?
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のエンドクレジット後のムービーで、作品に登場していたニック・フューリーとマリア・ヒルの正体が観客の知るフューリーとマリア本人ではなく、『キャプテン・マーベル』(19年)に登場した変身能力を持つスクラル人、タロス(ベン・メンデルソーン)と妻のソレン(シャロン・ブリン)だったという衝撃の事実が明かされた。
当のフューリーは宇宙ステーションのような場所で休暇を過ごしていたようだが、タロスたちの報告を受け「仕事に戻れ!」と一声。フューリーがいた場所はどこなのか? タロスたちスクラル人も多くいることがわかるが、一体どのような関係性なのか? また、スパイダーマンにはどう関わってくるのか? フューリーの動向もやっぱり気になる。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、来年22年1月7日に全国で公開される。
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