俳優の安田顕が11月21日、都内で実施された主演映画『私はいったい、何と闘っているのか』のプレミア試写会イベントに小池栄子、岡田結実、SWAY(劇団EXILE)、小山春朋、李闘士男と共に出席。本作にちなんだトークでイベントを盛り上げた。
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安田顕、地元密着型スーパーの万年主任演じる
本作の主人公は伊澤春男(安田)、45歳。勤続25年の地元密着型スーパーウメヤ(大原店)の万年主任。それでも信頼する上田店長の「春男はこの店の司令塔」という言葉が、今日もやる気を掻き立てる。たまの休みは、息子の少年野球の熾烈なレギュラー争いのために考えた“差し入れ作戦”。またある時は長女の彼氏に父親の威厳を見せつけるための名酒“ナポレオン”作戦。そして仕事では、念願の店長昇進への妄想と現実の狭間で喜んだり落ち込んだりの繰り返しの日々。一見平凡に見えても、彼の脳内は今日も戦場と化す。甘えも嫉妬も憤りも悔しさもすべてを強がりのオブラートに包み込み、日常を戦うこの中年サラリーマンは、束の間、なじみの食堂で哀愁に浸りながらいつものカツカレーを全力で喰らい尽くす。愛する妻や子供たちとのかけがえのない生活と、夢にまで見た店長昇格への長く険しい闘いの果てに待っていた予想外の結末とは…、というストーリーが展開される。
春男を支え、伊澤家のムードメーカーである妻・律子を演じた小池は明日11月22日で“いい夫婦の日”であることにちなみ、理想の夫婦像について問われると「やっぱり何があっても一番の味方でいてあげることじゃないですか?」とコメント。「律子は春男に色んなことがあっても、とやかく言わずに信じて、一番の味方でいるっていう女性。なので、今回演じてみて、私も一回り良い女房になれたらなと思いました」と語った。
主人公・春男のように最近、不満や妄想が頭の中で炸裂した出来事を聞かれた長女・小梅役の岡田は「春男って誰かに似てるな~と思ったら、兄だったんです! 本当に何も喋らなくて! 年々何を考えているのか分からなくて…でもどんどんミステリアスになって好きになっていくんです! この前も一緒に家族でご飯に行って、兄が何も喋らなかったので『何考えてるんだろう…!』って炸裂してたんですが、やっぱりお兄ちゃんのこと好きだなと思いました」とほっこりエピソードを語った。
会場では、原作者・つぶやきシローが試写に呼ばれていないという事実が判明。安田も「SNSで見た気がする…」と言えば、監督も「前代未聞ですよ! 原作者が見ていないということはこの後公開できるか分かりません! 撮り直さないといけないかもしれない!」と再撮影を示唆し、会場を笑わせた。
小梅の彼氏を演じたSWAYは家族でも「これは許せない!」といったことはあるかと問われると「やりたいこと、興味があることを全部否定されると悲しいですね。心配されながらも後押ししてほしいですね。僕の時はヒップホップミュージックということですごく悪そうな恰好から入って、『何その恰好?』と親に言われましたが、否定はされなかったですね。」とエピソードを披露した。
春男の様に定食屋のカツカレーを食べて発散していたことにちなみ、実際に行っている発散方法について問われると、安田と小池はともにお酒を飲むことだと意見が一致。「この間、朝の3時半に仕事が終わって、そのまま8時出発だったけど飲んだもんね」と安田からパワフルすぎるエピソードが。小池も「飲まないとその日がリセットされた感じがしないですよね」と賛同していた。
イベント終盤には、安田から「皆さん! 昨日は映画で素晴らしい妻・お母さんを演じてくださった小池栄子さんの誕生日です! おめでとうございます!」とバースデーソングの生歌唱とともに花束のプレゼント。小池は「感動します。家族に祝ってもらえるのは嬉しいですね。本当に大好きな作品になったので、続編とかどうなんですかね…?」と監督に問うと、すかさず安田が「続編の前に再撮影するかどうかでしょ」とツッコミ。場内は再び笑いに包まれた。
『私はいったい、何と闘っているのか』は12月17日より全国公開。
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