アメリカでは現在、サントラム元上院議員やロムニー前マサチューセッツ州知事らが大統領選の共和党候補者を巡って熱戦を繰り広げている真っ最中。そうしたなか、「スーパー・チューズデー」と呼ばれる大統領予備選挙の舞台裏をスキャンダラスに描いた『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』のレッドカーペット映像を入手した。
同作は、2004年の民主党大統領予備選に立候補したハワード・ディーンの選挙キャンペーンのスタッフだったボー・ウィリモンの戯曲「ファラガット・ノース」を映画化したもの。
ペンシルベニア州知事マイク・モリスは次期大統領の座を目指し、民主党予備選に出馬。同陣営で戦略担当をつとめるスティーヴンの目覚ましい活躍ぶりは、モリスからも絶大な信頼を得ていた。だが、予備選の勝敗の分け目となるオハイオ州予備選討論会を控えたある日、ライバル候補であるプルマン陣営の選挙参謀トム・ダフィがスティーヴンに接触。自らの陣営への引き抜きを持ちかけるところから、物語は大きく展開していくといった内容だ。
今回入手した映像は、昨年9月29日にロサンゼルスで行われたプレミアのときのもの。本作でマイク・モリス州知事を演じたほか、監督・共同脚本・製作もつとめるジョージ・クルーニーは「なぜ2008年の大統領選の期間を避け、この時期の発表になったのか?」との質問に、「この映画には政治への皮肉がある。大統領就任直後だと期待の方が大きいからね。実際、当時は7割の人が支持していた」と答えると、「でも、状況が変わって、今なら辛辣な映画を作っても大丈夫だと思ったんだ」とコメント。
「最後に自己紹介してもらえますか?」とお願いされ、「やあ、ブラッド・ピットだよ!」と応じるなどジョークを連発している。
そんなクルーニーについて、本作でトンプソン上院議員を演じたジェフリー・ライトは「俳優と監督を兼ねるのは簡単ではない。でも、彼は平然とこなしていた」と話し、その仕事ぶりを「完璧で、しかも楽しそうにやっている」と絶賛。
また、選挙陣営でインターンとして働くモリーを演じたエヴァン・レイチェル・ウッドも、クルーニーについて「大好きな監督の1人で、素晴らしい物語の作り手よ。それにお茶目なの。水鉄砲で遊んだりね」と話している。
『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』は3月31日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開となる。
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