世界150以上の国と地域で上映され大ヒットを記録した『メアリと魔女の花』以来、5年ぶりとなるスタジオポノック長編最新作『屋根裏のラジャー』の劇場公開が、2022年夏に決定した。あわせて特報とティザービジュアルが解禁された。
誰にも見えない少年・ラジャーの活躍描く感動ファンタジー
本作は、A.F.ハロルド著「The Imaginary」を原作とする感動ファンタジー。少女の想像から生まれた“イマジナリ”という存在にして、誰にも見えない少年・ラジャーが、人間の想像が食べられてしまう世界を舞台に、仲間たちと共に、大切な人の未来と運命を懸けた“誰にも見えない戦い”に挑む様を描く。スタジオポノックの手描きアニメーションで描かれる「想像たちイマジナリ」の世界とは、いったいどのようなものなのか。なぜ今、見えない存在を描くのか。物語を愛する全ての人々に贈る、全く新しいアニメーション映画が誕生する。
監督は、『おもひでぽろぽろ』(91年)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(94年)、『もののけ姫』(97年)、『千と千尋の神隠し』(01年)など数多くのスタジオジブリ作品で中核を担い、スタジオポノック作品の短編アンソロジー『ちいさな英雄』(18年)の一篇『サムライエッグ』、オリンピック文化遺産財団の芸術記念作品『Tomorrow’sLeaves』(21年)で監督を手がけた百瀬義行。「百瀬さんがアニメーションを進化させる」と故・高畑勲監督に言わしめた鬼才が、アニメーション人生のすべてを懸けて挑む渾身の一作だ。
初解禁となる特報映像(https://youtu.be/qyD3xCQdd90)では、ポノックの手描きアニメーションならではの繊細なタッチで映画冒頭の想像への入口が描かれており、これから始まる壮大な物語を予感させるような内容に。一見すると普通の少年のような“見えない”主人公・ラジャーの表情も印象的な映像となっています。またティザーポスタービジュアルは、幻想的な巨木に集まってくる、ラジャーと≪イマジナリの町≫に暮らす仲間たちの姿が。期待が高まる内容に仕上がっている。
百瀬監督は「“想像”を具現化するのは、とても難しい作業です。「見たことがないもの」を映画で見せるという高いハードルがある一方で、だからこそ、アニメーション表現としての面白味を感じ、挑戦の意識を持って作っています。“想像の中から生まれた少年”と聞くと、一見、窮屈な印象に思われるかもしれませんが、その少年からの目線に映るのは実に広大で開放された世界です。ラジャーとイマジナリの町で暮らす仲間たちは、無邪気で純粋で刹那的な存在ですが、この“想像たち”から見た世界を、閉塞感で描くのではなく、この時代を生きる私たちに力を与えてくれる、豊かな気持ちと解放感で満ちた映画にしたいと思います」とコメントしている。
『屋根裏のラジャー』は2022年夏より全国公開。
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