アン・ハサウェイ、「男性を陰ながら支える女性だったらNG」
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『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』アン・ハサウェイ ロングインタビュー
トッド・ヘインズ監督、マーク・ラファロ、アン・ハサウェイら実力派キャストの揃う、実話に基づく物語『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』が、12月17日より公開中だ。このたび、アンのロングインタビューが公開された。
・素知らぬふりで化学物質を垂れ流す巨大企業に、たったひとり立ち向かった実在の弁護士がいた!
本作品でアンが演じるのは、巨大企業デュポン社を相手に一人戦う弁護士ロブ・ビロットを支える妻のサラ・ビロット。実在の人物だ。
実父が弁護士という生育環境にあったアン。それもあって、はじめに脚本を読んだときは自分のことのように感じたという。
「読み進めるにつれ感情が変化していった。最初はとても興味をかき立てられた。でも物語が事実と知ると怒りが湧き、まだ係争中と知って複雑な心境になった。大興奮の逆転劇を期待しながら読み進めたけど、痛快ですっきりする終わりではなかった。現実はもっと厳しい。このストーリーは現実のままを写し出している。私たち全員に関わる問題なの」
しかし、すぐに快諾は出来なかったという。それは、サラが「主人公の男性を陰ながら支える女性」というステレオタイプな立ち位置で描かれていると感じたから。
もっとも、モデルになった実在の人物と対面したことで、キャラクターの捉え方が変化したという。
「実際のサラは快活でパワフルで勇気があるだけでなく、本当に特別で稀有な人。この長く厳しい戦いを乗り越えられたのも頷けるわ。彼女は柔軟性と誠実さ、そして威厳を持っている」
サラの忍耐力と戦いを支える理解力にもリスペクトを惜しまない。
「見ず知らずの人に耳を傾け、代わりに戦うなんてロブの下した決断は決して小さくない。どんな反応をしてもおかしくないわ。でも、サラの反応は寛大でオープンで誠実で、ロブへの信頼に満ちていた。だからこそ、私もより重厚な演技ができたの」
また夫であるロブ・ビロットを演じたマークについては「卓越した表現力、知的で魂がこもっていてとても誠実で威厳がある。ある意味では、これまでのマークを越えている。とても美しくて抑制された 演技なの。全編を通じて抑制された演技をするなんて、ものすごくリスキーな挑戦よ。でも見事にやってのけた。マークの演じるロブは人の心を虜にする。私たちが本当に知るべきストーリーを伝えてくれている」と絶賛している。
企業弁護士としての立場を省みず、巨大企業に戦いを挑む!
1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットは、ウェストバージニア州パーカーズバーグで農場を営むウィルバー・テナントから調査依頼を受ける。それによれば、大手化学メーカー、デュポン社の工場からの廃棄物によって彼の土地が汚され、190頭もの牛が病死したというのだ。
さしたる確信もなく、廃棄物に関する資料開示を裁判所に求めたロブは、“PFOA”という謎めいたワードを調べたことをきっかけに、事態の深刻さに気づき始める。デュポン社は発ガン性有害物質を、危険性について認識しながら40年もの間隠蔽、大気中や土壌に垂れ流してきたのだ。
やがてロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏みきる。しかし、強大な権力と資金力を誇る巨大企業との法廷闘争は、真実を追い求めるロブを窮地に陥れていくのだった……。
『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』は、12月17日より全国公開中だ。
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