2・11公開 ジャンフランコ・ロージ監督最新作『国境の夜想曲』場面写真解禁
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国境地帯に生きる過酷さと詩的な美しさが共存
『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』(13年)と『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』(16年)でベルリン、ヴェネチアをドキュメンタリー映画で初めて制した名匠ジャンフランコ・ロージ監督最新作『国境の夜想曲』(原題:『NOTTURNO』)が、2022年2月11日から、全国で公開される。この度、同作の新たな場面写真が公開された。
この場面写真では、国境地帯に暮らし、常に不安と隣り合わせでありながらも懸命に生きる人々の姿が印象的に切り取られている。
亡き息子を想い刑務所の壁をなでる老婆、ISの脅威から逃れてきたヤジディ教の子どもたち、静かに国境地帯を見張る女性兵士、演劇の稽古をする精神病棟の患者たちなど、日々の報道では決して見ることのできない彼らの表情と、日常に差し込む光の美しさが胸を打つ。
12月18日は「国際移民デー」だ。様々な理由で祖国を離れざるを得なかった人々に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
『国境の夜想曲』は3年以上の歳月をかけて、イラク、クルディスタン、シリア、レバノンの国境地帯で撮影された。
暗闇から希望を見出し生きようとする者の姿を克明に描写
この地域は01年の9.11米同時多発テロ、10年のアラブの春に端を発し、直近ではアメリカのアフガニスタンからの撤退と、現在と地続きで、侵略、圧政、テロリズムにより、数多くの人々が犠牲になっている。
そんな幾多の痛みに満ちた場所をロージ監督は通訳を伴わずにひとり旅をし、そこに残された母親や子供、若者の声に耳を傾け続ける。
母親たちの死を悼む哀悼歌、癒えることのない痛みを抱えた子どもたち、精神病院の患者たちによる政治の無意味さについての演劇。そこには夜の暗闇から、一条の希望を見出し生きようとする者たちの姿があった……。
『国境の夜想曲』は、2022年2月11日から、全国で公開される。
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