ホン・ウォンチャン監督の長編2作目となる『ただ悪より救いたまえ』が、12月24日より公開中。ムビコレでは、ファン・ジョンミン演じる主人公を執拗につけ狙い、行く先々で死体の山を築き上げる凶暴な殺し屋レイを演じたイ・ジョンジェのインタビューを掲載している。
・『新しき世界』のコンビが激突! /『ただ悪より救いたまえ』イ・ジョンジェ インタビュー
「本作の前はすごく正義感に満ちた役をやっていたので、その反動もあってレイというキャラクターを選んだ」
元韓国国家情報院の暗殺者インナムは、東京での仕事を最後に引退を決意する。ところが、かつての恋人がバンコクで殺害され、その娘が行方不明だと知らされる。インナムはバンコクに飛び、関係者を次々と拷問にかけて娘の居所を突き止める。しかし、インナムに兄を殺された殺し屋レイも、復讐のためにバンコクに降り立っていた。殺戮を生業に生きてきた2人の男の暴走は、どちらかの息の根が止まるまで終わらない!
『新しき世界』(13年)以来、ジョンミンとは7年ぶりの共演となったジョンジェ。久しぶりに共演した感想を聞かれると「言うまでもなく、すごく息が合いました」と話してくれた。「先にファン・ジョンミンさんがキャスティングされていて、あとから私にオファーがあったんですよ。シナリオを読んでからジョンミン兄さんに電話しました。『ジョンミン兄さん、本当にこの役やる?』『ああ、やるよ』『じゃあ僕もやるよ』と(笑)。とても良いシナジー効果が生まれたと思います」。
普段からよく会う仲だという2人。タイでの撮影の際はナイトマーケットへ出かけ、日本でのロケの際は連日ジョンミンが“食担当”のガイドのように事前リサーチした寿司屋や焼肉店に連れて行ってくれた「おいしい思い出」も。
そんなジョンジェは、韓国の人気サバイバルドラマ『イカゲーム』(21年)で少し冴えない主人公を演じ注目を集めた。今回の役とのギャップも話題となっているが、役作りについては「本作の前はすごく正義感に満ちた役をやっていたので、その反動もあってレイというキャラクターを選んだ部分がありますね。キャラクターについては、どう作り上げていけばいいのか、かなり悩みました。どんな生き方をしてきたのか、どんな性格なのか、見た目でもある程度説明できるように工夫したつもりです。物語の軸からぶれないようにしながらも、そういった要素を入れ込んでレイを完成させました」と話した。
以前演じた役とは違う、新たな挑戦をしたいと語るジョンジェ。最後には「『イカゲーム』のギフンが日常的に目にするようなキャラクターだった反動もあって、次回作には韓国の国家情報院を演じたスパイ映画『ハント(原題)』という作品が控えています。自分で監督・出演しました。先日クランクアップしたばかりなのですが、ぜひこちらも楽しみにしていてください」と話してくれた。イ・ジョンジェのインタビュー全文はこちらから!
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