なにわ男子・道枝駿佑、飾らない素顔と役者としての魅力に迫る!<後編>
#99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE#ジャニーズ#なにわ男子#松本潤#道枝駿佑#長尾謙杜#461個のおべんとう#井ノ原快彦#消えた初恋
(<前編>より続く)
2021年11月12日に『初心LOVE(うぶらぶ)』でCDデビューして以来、テレビで見ない日はないほどの活躍をみせている、なにわ男子。このデビュー曲が主題歌となったドラマ『消えた初恋』で主演を務めた道枝駿佑は、2021年だけでもドラマ3本、舞台1本、映画1本の5作品(うち主演2作)に出演した、なにわ男子きっての“芝居班”だ。
道枝が出演する映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』(嵐・松本潤主演)の公開を機に、彼の役者としての軌跡を振り返る。
・『461個のおべんとう』公開に合わせ、井ノ原快彦と道枝駿佑の新インタビュー映像解禁
究極のナチュラル演技! 『461個のおべんとう』
2019年4月期の日本テレビ系ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』、2020年4月期ABCドラマ『年下彼氏』、2020年10月期テレビ東京系ドラマ『メンズ校』、2020年11月公開の映画『461個のおべんとう』、2021年1月期TBS系ドラマ『俺の家の話』と、立て続けに高校生役を演じた道枝。彼自身が現役高校生だったこともあるが、その演技の特徴はとにかく自然体でリアルなこと。
なかでも、父親が作るお弁当をテーマに、シングルファーザー(井ノ原快彦)と高校生の息子(道枝)との日常を描いた『461個のおべんとう』で見せた道枝の演技は、究極のナチュラルというべきもの。
高校生らしい短髪に丸眼鏡でアイドルオーラを封印した道枝、お弁当の卵焼きを大きな口を開けてひとくちでパクリ。モグモグした後、ワンテンポおいて少しだけ微笑む。それだけで、思春期男子の恥じらいと卵焼きのおいしさが伝わってくる。高校生活最後、461個目のお弁当を食べるシーンが物語のクライマックスなのだが、過剰な芝居感は一切なく、「あれ? 泣いてる?」くらいの感じでパクパク食べるのだから、まるでドキュメンタリーを見ているかのようだ。というのも、インタビュー映像でもメイキング映像を見ても、道枝のテンション感が劇中とまったく変わらないのだ。
そのインタビュー映像で、父親役を演じた井ノ原は、「本当に息子でもおかしくない不思議な子。すごく自然体」と道枝の印象を語り、道枝自身は「(役の)虹輝はすごく無器用なところがあるのかな。僕も共通点として無器用」と語っている。
過去インタビューで道枝は「義理チョコ2個しかもらったことがない」とコメントしており、「このビジュアルで!?」と驚いた記憶があるが、「みっちー(道枝の愛称)は、イケメンオーラを消すのが得意なんだな」と納得させられた『461個のおべんとう』での演技だった。
また、「朝イチのみっちーは、寝癖そのままでメガネかけて、おばちゃんみたいや」というニュアンスのなにわ男子メンバーのコメントもここに紹介しておきます(笑)。
キラキラのスター感を爆発させた舞台「ロミオとジュリエット」
道枝の演技がいかに自然かを語ってきたが、演技では封印してきたアイドルオーラを全開で輝かせた作品がある。それは舞台「Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-」(2021年3月~4月、東京・大阪で公演)だ。
なにわ男子全員が出演したドラマ『メンズ校』で、主演の道枝の相手役を務めた茅島みずきと再共演した本作。もちろん、道枝がロミオで、舞台初出演の茅島がジュリエットを演じた。いわずもがなの超名作を新解釈ではなく王道な演出で見せた本作。原作の年齢に近い主役の2人がひたすらに美しく、それはもう、もぎたてレモンのようなフレッシュさ!
かの有名なバルコニーのシーンも切実というより、とにかくかわいらしく、話題となったキスシーンはまるで絵画のよう。まさに“尊い”のである。ロミオの衣装に身を包んだ道枝は、その長身、その美貌をますます輝かせ、長く難解なセリフを滑舌よく発する。おとぎ話に出てくる王子様を見事に体現していた。
ジャニーズがBLを演じた意欲作『消えた初恋』で見せた“いじらしさ”
そして、2021年10月から12月まで放送されたテレビ朝日系ドラマ『消えた初恋』は、道枝とSnow Man目黒蓮とのW主演作。人気漫画原作の本作は、もともとストレートだった高校2年生の青木想太(道枝)が、好きな女の子を守るための嘘からBLに発展するという“勘違いが生んだ、初恋ラブコメディ!”だ。主題歌には、なにわ男子のデビュー曲『初心LOVE(うぶらぶ)』が起用された。
ジャニーズの若手の人気者2人がBL作品に主演するという衝撃、はもちろんあるのだが、青木(道枝)が井田(目黒)に惹かれていくさまが実に必然的で、「青木君と井田君がうまくいきますように」と願わずにはいられないのだ。
林間学校の夜、「井田のこと、ホントに好きになっちゃったんだよ!」と勇気をふりしぼって告白する青木(道枝)は、首まで赤くなっている(ように見えた)、そのいじらしさときたら! 井田の家で(自分の好意を知っておきながら)「からかうな!」と怒って帰った青木のいらだちは、フツーの男子高校生らしさがあふれていて、“BLモノ”であることを忘れさせるほどであった。
道枝が演じた少しおっちょこちょいでピュアな青木とは対照的に、目黒はクールで実直な井田を好演。井田の青木への“頭ポンポン”の破壊力もなかなかなものだった。
BLという強い素材が乗っかった本作においても、道枝がこれまで多数演じ、得意としてきたリアルな高校生像を遺憾なく発揮、さらに文化祭で演じたシンデレラ役! は、全女子が白旗をあげざるを得ないほどのかわいさで、アイドルとしての矜持を感じさせた。
(ちなみに目黒と同じSnow Manの向井康二は、ファンの間では“めめこじ”と呼ばれ、『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)でも共にレギュラーを務めているが、向井は元々、関西ジャニーズJr.出身。道枝のことを直属の後輩として特にかわいがっていたという経緯がある。今作を見て、道枝と目黒の“初恋”に、向井が加わった三角関係を想像したファンも多かったのでは!? という裏事情も少し付け加えておきます。)
本作は、2022年1月1日、『消えた初恋 朝まで一緒にキュンしよう新春初キュンSP』(深夜1:55~5:50)で一気見することができる。
『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』での演技に期待大!
このようにフツーの高校生役からサイコパス、ロミオ、BLまで幅広く演じてきた道枝。嵐・松本潤主演の話題作『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』では、弁護士・深山(松本)らが挑む史上最大の難事件が起きた村の青年役を演じる。ブドウ農園を営む父を手伝うマジメな好青年で、作業着に頭にタオルを巻き、苦悩する表情も見せるという。
道枝は「今回『99.9』という作品に携わらせていただくことができてすごく嬉しいです! ドラマを1から見直しまして、斑目法律事務所の方々のお芝居を見ていると、この作品に自分が出るのかと思いとても刺激を受けました! 実際の撮影では、松本くんはお芝居にストイックで勉強になるところがたくさんあり、僕も、そんな松本くんのお芝居を見て、自分のお芝居はあれで良かったのかなと自問自答し、もっと勉強して成長したいと思いました。大きいスクリーンで斑目法律事務所の方々のテンポの良いお芝居を楽しんでいただきつつ、僕がどう事件に関わっていくのか推理しながら見て頂けると嬉しいです!」とコメント。
これまでの役とはひと味違う、道枝の演技に期待が高まる!(文・うさぎ文体研究所)
『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』は2021年12月30日より公開中。
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