明治時代を舞台に、「不殺(殺さず)の誓い」を立てた若き剣客の姿を描いたアクションドラマ『るろうに剣心』。その公開講座が8月7日にデジタルハリウッド大学で行われ、大友啓史監督とプロデューサーの久保田修が登壇した。
本作は、「週刊少年ジャンプ」で人気を博したマンガを初めて実写映画化したもの。映画化の理由について聞かれた大久保プロデューサーは「最大の理由は佐藤健という俳優と大友啓史という監督が揃ったことです。また、連載終了から時間が経った今、本作を実写化することは『るろうに剣心』を新たな切り口でプロデュースするという試みでもありました」と、大友監督への絶大なる信頼を語った。
一方、大友監督は今回の企画について「この作品はNHKを辞めてからいくつかいただいたオファーのうちの1つでした。最初は今までの僕の作風とは違うので意外に思ったのですが、改めて原作を読んでみて、『龍馬伝』などで描いてきた幕末にも通じる明治時代の侍スピリットが流れる物語が素直に心に響き、ぜひやりたいと思いました」と、監督した理由について説明。
アクション監督を、香港仕込みで『カムイ外伝』(09年)などを手がけた谷垣健治が担当しているが、大友監督は「今回、僕自身が表現したいと思っているアクションを映像に残すのであれば谷垣アクション監督しかいないと思っていたので、本作でご一緒できたことは本当に嬉しかった」とコメント。「『人を本気で斬る』ことと『殺さずに人を倒す』ことでは殺陣の間合いも違ってくるので、今回はそういう細かいアクション設計も念入りに行いました」と、アクションの出来映えにも胸を張った。
また佐藤をはじめ、武井咲、蒼井優、綾野剛、香川照之ら人気と実力を兼ね備えたキャスト陣も見どころのひとつだが、久保田プロデューサーも「まさに、これから伸びていく佐藤健・武井咲を主演・ヒロインに迎え、フレッシュな俳優とベテラン俳優を組み合わせ、そのぶつかり合いが化学反応を起こすような形になったと思います」と自信ありげだった。
『るろうに剣心』は8月25日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される(8月22、23、24日より先行公開)。
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