高倉健が6年ぶりに主演した『あなたへ』の公開記念舞台挨拶が8月26日に富山県のTOHOシネマズ ファボーレ富山で行われた。
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同作は、北陸にある刑務所の指導技官が、亡き妻の遺骨を散骨するために旅をする姿を描いた作品で、主人公の勤め先として富山刑務所での撮影も行われた。そのため、舞台挨拶前には高倉が富山刑務所を表敬訪問。刑務官と受刑者に向け異例の舞台挨拶が行われ、映画の上映も実施された。公開中の作品を刑務所で上映するのは非常に珍しく、配給元の東宝としては初の試みだったという。
富山刑務所で高倉は、「自分は日本の俳優で、一番、みなさんのようなユニフォームを着た俳優です」と挨拶し場を和ませた。さらに「これから見ていただく映画は、人を想うことの大切さを描いています。(みなさんも)1日も早く、あなたの大切な人のところへ帰ってあげてください」とも語りかけ、その言葉に涙ぐむ受刑者も見られた。
その後は、田中裕子、降旗康男監督と合流し、劇場で計4回に渡って舞台挨拶。「6年間休んだことを反省しています」という高倉に、司会者が「では、またすぐに次が?」と聞くと、「もっと仕事がほしいです」とコメント。
風光明媚な富山は魚の美味しさでも有名だが、残念なことに魚が食べられない高倉。「(ロケ中は)おいしい肉とイタリアンを見つけて行っていました」と振り返り、場内の笑いを誘っていた。
また田中は「新湊で、曳山まつりを再現していただいた撮影が楽しかったことが印象的です」、降旗監督は「(富山は)山と海と街がひとつの画面に入る、とても“映画的な”街でした」と、それぞれ富山への思いを語っていた。
『あなたへ』は25日より公開され、初日だけで観客動員10万人を突破。シニア層を中心に、夫婦連れや女性同士も数多く見受けられ、今後、250万人以上の動員を見込める好調な滑り出しとなっている。
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