黒柳徹子が喜劇王チャップリンとの交流を述懐「目に涙を浮かべ手を握ってくれた」
喜劇王チャーリー・チャップリンの初期の短編を完全デジタル修復版として上映する『チャップリン・ザ・ルーツ』のトークイベントが9月15日に開催され、チャップリンと実際に会い話したことのある数少ない日本人の1人である黒柳徹子が、チャップリンとの思い出について語った。
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日本チャップリン協会の名誉会長でもある黒柳は、1972年4月にリンカーンセンターで行われた授賞式でチャップリンと間近で触れあった経験を持つ。「アメリカを追放されていたチャップリンが20年ぶりにアメリカの地を踏んだ貴重な日だったんです。私はNHK取材という形で参加し、振り袖姿で行ったせいかガードマンが通してくれて、直接お話することができたんです」と当時を振り返った。
さらに「『チャップリンさん!』とお声をかけ、『日本から来た女優です』と自己紹介したところ、チャップリンさんは『ジャパン!』と目に涙を浮かべ手を握ってくださいました」と対面の瞬間を語った黒柳。「(チャップリンは)『キョウト、カブキ』など、覚えている日本語をしゃべってくださり、『日本の皆さんに何かお伝えすることがありますか?』と尋ねると、『愛してるとお伝えください』と仰っていました」
この日は2010年に96年ぶりに発見されたチャップリンの24歳のときの短編『A Thief Catcher(泥棒を捕まえる人)』も生演奏付きで上映。同作が公開されるのは今回が初めてで、観客は黒柳のトークと共に貴重な映像を楽しんだ。
『チャップリン・ザ・ルーツ』は9月22日より銀座テアトルシネマほかにて全国順次公開される。
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