池松壮亮と伊藤沙莉が1月23日、都内で実施されたW主演映画『ちょっと思い出しただけ』の東京プレミア上映会に出席。本作にまつわるトークで会場を盛り上げた。
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池松壮亮「青春に決着つけようと思った」
本作は、クリープハイプの尾崎世界観が、自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュ監督の映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91年)に着想を得て書き上げた新曲をもとに、松居大悟監督初の完全オリジナルラブストーリーです。第34回東京国際映画祭コンペティション部門観客賞を受賞している。
松居監督や尾崎と20代前半を共に過ごした仲という池松は「一緒に同じ本を読んだり、同じ映画を見たり、そんな自分の青春と言っても過言ではない人たちと再会をして、青春に決着をつけようと思ったんです」と久々の黄金トリオ集結に思いもひとしお。
タクシードライバー・葉役の伊藤は「内容も構成も面白いし、企画がとても魅力的。松居監督が台本を作るにあたり、私のこれまでの恋愛においての経験をインタビューしてくれて、脚本にそれを反映してくれました。それも含めて、色々な方向からの愛を感じる作品だと思っています」と振り返った。
池松にとっては久々のラブストーリーへの挑戦だが「なかなか縁のないもので。照れ臭いというか、恥ずかしかった」と照れくさそうな様子。「伊藤さんとは初共演でしたが、照生と葉の6年間を体現しなければならなくて…。僕は人と距離を詰めるのが苦手で、1日に2つくらいの質問をしながら少しずつ距離を縮めていきました」と当時を思い出し苦笑い。伊藤も「私もどうやって距離を縮めようかと…。緊張していて『ラブストーリーは得意ですか?』と聞いたら『はい?』と言われて。質問間違えた! と思ってた(笑)」と明かし、場内には笑いが。
ラブストーリーに照れる池松は、脚本の中で言いたくなかったセリフがあったとか。「『夢で待ち合わせね』というセリフがあったんですけど、恥ずかしくて言いたくなくて。松居監督に『なんでこんなのを書いたの?』と聞いたら『俺、けっこう言うよ』と言われて…凄いなと」と池松が明かすと、伊藤は「私はそのセリフを言われて嬉しかったです。安心して眠りにつけるから。それを池松さんに伝えたら『え~!』って。色々な感じ方があるんだなぁと思いました」と劇中ではリアルな会話劇を繰り広げる2人でありながら、真逆のリアクション。
当の松居監督は、「寝ると会えなくなっちゃうから。これだと、ずっとつながっていられるような気がして…」と反論。それに対し尾崎は「寝るときは休んだ方がいいです」と冷静にツッコミ、場内には笑いが起きていた。
一方、伊藤と池松は車中で会話がはずんだという。池松は「あの話していい?」と伊藤に確認すると「伊藤さんって妖精らしいです」と伊藤のまさかの本性を暴露。「知っていますか? それを車の中で聞いて…なんて返せばいいのかわからず、信じたほうが話も盛り上がるのかなと思って話を合わせました」と驚きの撮影秘話を披露。それに対し伊藤は「占い師さんに『あなたは人間ではない。妖精です』と言われたから!友達とかにも、そう言われると人間っぽくないって言われて…」と必死に弁明。「池松さん、『ごめんね、気づかなくて』と言ってくれたから、受け入れてもらえたと思っていたのに…」と残念そう。すかさず池松が「いやいや、妖精に会えてとても嬉しかったよ」と感情ゼロで話すと、伊藤は「こんな棒読みってできるんだ!」と爆笑。場内も大きな笑いに包まれた。
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さらに、映画のタイトルにちなんで、“ちょっと思い出してしまう”エピソードの話に。池松は「タクシーに乗ってたとき、友達に悩み事を聞いてもらっていて…」と話し出すと、なぜか伊藤が笑いをこらえだす。池松は気にせず話を続けて「運転手さんが突然振り返って『君は大丈夫だよ』と言ってくれたことがあったんですよね」と話し終えた瞬間に、伊藤が「それ私の話です!」と横やり。「それ、とっておきの話だったのに!」と池松の横暴っぷりを会場に訴え、笑いを誘っていた。
そんな伊藤は子役時代に共演した俳優さんとのエピソードを披露。「つい最近、同じ俳優さんに、当時受けたアドバイスと同じことを言われたんです。内容が“変わらないでそのままでいてほしい”というものだったので、同じことを言ってくださってグッときましたね」と語った。
『ちょっと思い出しただけ』は2月11日より全国公開。
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