超常現象、臨死浮遊、霊の出現…「神秘的体験」に魅せられた若者たちの末路
衝撃の実話、幽霊団地『N号棟』
2000年に実際起きた幽霊団地事件を基にしたホラー映画『N号棟』が4月29日に公開される。このたび、本ビジュアルが公開された。
・幽霊団地の謎を追え! かつてマスコミを賑わせた事件をもとにした考察型恐怖体験ホラー
公開されたポスタービジュアルには、「これは夢か、幻か、現実か、それとも…」というキャッチコピーと共に、“N号棟”と称する廃団地にぼうっと浮かぶ不気味な赤い服を着た女性の影が映し出されている。
この無機質な廃団地ではいったい何が起きているのか? そして、訪れた若者たちにこの先何が起こるのだろうか……??
主演は、『成れの果て』の萩原みのり。共演には、山谷花純や倉悠貴のほか、筒井真理子らが顔を揃える。
山谷は、自身が演じる真帆役について、「何に対しても疑問を抱かず、すんなりと受け入れてしまう。高く着飾っているだけで、本当は凄く幼い心を持っている人なんだろうなって演じながら感じました」と分析。
さらに、N号棟については、「生と死の間に誕生した世界」と表現し、次のように本作品をアピールした。
「死を肯定するのではなく、閉鎖的な空間の中だからこそ崇められた特殊な死の価値観。見てくださる方々の心にそっと冷たい風が吹いたら良いなと願っております」
啓太を演じた倉は、さらに背筋が寒くなるコメント。
「撮影をしているはずなのに、皆何かに取り憑かれているような、不思議な体験をしたのを覚えています。人間の不気味さや狂気、集団心理、思想、生と死など、撮影をしながらも自分もよく考えさせられました。この映画はホラーというジャンルに括れないと思います」
加奈子役の筒井も、本作品を「後藤庸介監督の死生観が凝縮した、ホラーでありながら『生きることと死ぬこと』への祈りのような作品」と語る。
「加奈子が巻き起こす混乱が、死の恐怖を抱える主人公・史織の心を揺さぶります。家族の問題を突きつけられた主人公を萩原みのりさんは、その内面のすべてを丸抱えしてリアルに体現していました」
さらに、撮影現場での萩原の追い込まれた姿は、虚実入り交じった迫真の演技だったという。
「加奈子が史織を抱きしめるシーンでは、私は萩原さんを心から加奈子として抱き締めていました。それはとても幸せで清々しい瞬間でした」と振り返った。
廃団地のハズがなぜか住人が…そして続々と飛び降りていく
本作品の舞台は、とある地方都市の、かつて霊が出るという噂で有名だった廃団地。
女子大生・史織(萩原)が同じ大学に通う啓太(倉)・真帆(山谷)と共に興味本位で訪れると、なぜかそこには数多くの住人たちがいる。3人が調査を進めようとすると、突如激しい「怪奇ラップ現象」が起こる。そして目の前で住人が飛び降り自殺をしてしまう。驚く3人だが、住人たちは顔色一つ変えない。何が起きているのか理解できないまま、その後も続発する、自殺とラップ現象……住人たちは、恐怖する若者たちを優しく抱きしめ、仲間にしようと巧みに誘惑してくる。超常現象、臨死浮遊、霊の出現──「神秘的体験」に魅せられた啓太や真帆は洗脳されていく。仲間を失い追い詰められた史織は、自殺者が運び込まれた建物内へと侵入するが、そこで彼女が見たものは、思いもよらぬものだった……。
『N号棟』は、4月29日に公開される。
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