衝撃的なタイトルの意味に深く納得!? 『今、別れの途中です』
恋愛より仕事を優先するファッションブランドのチーム長のハ・ヨンウン(ソン・ヘギョ)と、恋愛や結婚に執着しない売れっ子ファッションカメラマンのユン・ジェグク(チャン・ギヨン)。そんな2人は一夜だけの関係を持つが、仕事のパーティで運命的に再会する。ヨンウンはジェグクに冷たく接する一方、ジェグクはヨンウンに猛烈アプローチを開始。実は、2人は悲劇的な過去でつながっており、“別れ”に向かって愛し合っていく…。2人をつなぐ悲しい過去の出来事とは? 愛し合ってはいけない2人の恋の行方は…?
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ヨンウンは過去の経験がトラウマとなり、真剣な恋愛を避けてきた女性。果敢にアプローチしてくるジェグクに対し、「恋愛してもどうせ別れるのだから」というセリフを吐く。それに対し、ジェグクが「だから”別れ”に向かっていこう」と遠回しの愛の告白をするのだ。確かに、恋愛してうまくいって結婚したとしてもいつかは必ず“終わり=別れ”はくる。しかし、付き合わなければ“別れ”もないわけなので、タイトルの意味に「なるほど」と深く納得させられた。
深夜でも満面の笑みでかけつけるチャン・ギヨンに胸キュン!
紆余曲折ありながらもやっと付き合うことになった2人のデートシーンには、思わずニヤニヤしてしまう。「今から半身浴をする」というヨンウンに「今すぐ行く」とジェグクが駆け付けようとするものの、突発的に女友達が来てしまい、ガッカリしながらそっと差し入れを置く、といった行動には大人の余裕を感じさせた。その一方、深夜にいきなりヨンウンが「会いたい」と言えば、満面の笑みで駆け付けるジェグクの姿には、胸キュンすると共に、若い頃の恋愛を思い出させてくれた。
EXOのセフンが憎めない弟キャラで本領発揮!?
仕事を完璧にこなしながらも、時折見せる程よい”くたびれ感“が逆に色っぽいヨンウンを演じたソン・ヘギョは、1981年生まれの女優。ドラマ『フルハウス』(2004年)のヒロイン役で脚光を浴び、『太陽の末裔 Love Under The Sun』(2016年)で共演したソン・ジュンギと電撃結婚したものの、約2年で離婚調停手続きに入ったことを明かした。一方、ジェグクを演じたチャン・ギヨンは、本作が入隊前の最後の作品に。また、EXOのセフンが、本作で地上波ドラマに初挑戦しているのも注目したい。ヨンウンのチームの新入社員として働き始めるものの、「遅刻しないでね」とやんわりと注意される憎めない弟キャラを演じている。
デザインの盗用、流出……、ファッション業界の内幕も!
デザインの盗用や流出などファッション業界の内幕を描いているのも面白い本作。同じ会社でも他チームとは常に争わなければならず、女同士特有の殺伐とした雰囲気の中でセフンのような男性の存在は一種の清涼剤にも感じた。また、何の問題もなさそうなヨンウンとジェグク2人だが、過去の悲しい恋愛のせいで周囲の猛反対にあってしまうのは見ていてせつない。果たして愛を貫くことができるのか? 最後まで気になるところだ。(文:渡邉啓子/ライター)
『今、別れの途中です』
Amazon Prime Videoにて独占配信中
※記事掲載時の情報です
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