制度の隙間に落ち、合法的に国を追い出される人々…アリシア・ヴィキャンデルが語る衝撃とは？

#アリシア・ヴィキャンデル #ジャスティン・チョン #ブルー・バイユー #社会派 #移民問題 2022.02.25

2021年カンヌ国際映画祭に出品され、8分間におよぶスタンディングオベーションで喝采を浴びた愛と感動の物語『ブルー・バイユー』が公開中。ムビコレでは、本作に出演したアリシア・ヴィキャンデルのインタビューを掲載中だ。

「私が初めて脚本を読んだ時の衝撃を観客にも感じてもらいたい」

本作は、韓国で生まれ、3歳の頃に養子としてアメリカに連れてこられたアントニオの物語。アントニオはシングルマザーのキャシーと結婚、娘のジェシーと3人で貧しいながらも幸せに暮らしていた。だがある日、些細なことで警官とトラブルを起こし逮捕されたアントニオは、30年以上前の養父母による手続きの不備で移民局へと連行され、国外追放命令を受けてしまう……。

国外追放処分を受けた夫を支える妻キャシーを演じたヴィキャンデルは、「私が初めて脚本を読んだ時の衝撃を観客にも感じてもらいたい」と話す。「家族というテーマはとても普遍的なものだと思う。この作品では、アメリカだけでなく世界中の養子問題にも触れてる。書類手続きに不備があってどの国の市民権も得られず、家族や友だちのいる生まれ育った国から、突然、よそ者扱いを受けます」。

さらにヴィキャンデルは、本作に触れて感じたことをこう語る。「私自身、この家族にまつわる物語に深く心を揺り動かされました。アメリカだけでなく、世界中にこれほど多くの養子がいるとは。彼らは自分の国から合法的に追い出されてしまう。生まれ育った国なのに信じることができないなんて」。

「個人的にもっとリサーチしたり、この問題に関する記事を読みました。まさか自分が生活する社会で、そんな事が起こりうるとは信じられなかったです。でも、それが現実だった。こういう物語は知る価値があります。作品に命を与えてくれたジャスティンと、他の関係者にも感謝してます」と、本作に出演したことで多くの学びがあったと話すヴィキャンデル。

インタビューでは本作の監督・脚本でもあり、夫アントニオを演じたジャスティン・チョンについても語っている。アリシア・ヴィキャンデルのインタビュー全文はこちらから！