カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞したカラックス8年ぶりの新作
アダム・ドライバーとマリオン・コティヤールを主演に迎え、レオス・カラックスが全編英語で挑んだダーク・ファンタジー・ロックオペラ『アネット』が、4月1日より全国公開される。本作の公開を記念し、3月19日から「We Meet Leos Carax!」と題した過去作の特集上映が決定。これに併せて各界著名人から寄せられた絶賛コメントが解禁された。
・「息すらも⽌めてご覧ください」アダム・ドライバーが歌うダーク・ファンタジー・ロックオペラ!
最新作『アネット』の公開を控え特集上映されるのは、カラックスが過去に監督した『ボーイ・ミーツ・ガール』(83年)、『汚れた血』(86年)、『ポーラX』(99年)、『TOKYO!』(08年)、『ホーリー・モーターズ』(13年)の計5作品だ。
10代前半から映画を見漁り、イギー・ポップに憧れ、セリーヌを愛読する早熟な子どもだったカラックス。80年に初めて完成させた『絞殺のブルース』がイエール映画祭でグランプリ受賞した後は、⻑編6本オムニバス映画1本と寡作ながら、作品ごとに新たな世界を生み出してきた。今回の上映は、彼のフィルモグラフィーを劇場でたどることのできる貴重な機会となっている。
各界の著名人から絶賛コメントも続々到着。音楽家の岡村靖幸は「ここ何十年、僕が映画を見ても感じられなかったことがここには詰まってます。不穏で怖いほどの映像美、読めない展開、ダークなシニカルな人生の???。結婚についての本を数冊出した僕には大変ビターで感慨深い作品でした」と述べる。
女優の前田敦子は「こんな息を呑むミュージカル映画は初めてでした。マリオン・コティヤールの美しさ、狂気あふれるアダム・ドライバー、ラストシーンのデュエット。映像もとても綺麗で、映画館で思う存分堪能して欲しいです」と感嘆する。
クリープハイプの尾崎世界観は「舞台に立った時のあの孤独が鮮明に描かれていて、目が離せなかった。見せているのか。見られているのか。問いかけても、歌が言葉をかき消してしまう。そして次第に、観客であるはずの自分が、映画に見られているように思えてくる」。
俳優の高良健吾は「ずっと胸ぐらを掴まれているようだ。映画には歌も踊りもあるのに掴んでくる相手は無言。緊張感がある場所を彷徨いながら、新しい自分の器が満たされました」。
女優の玉城ティナは「ステージを眺める私たちがいる。目線の先には演者が全身を使って声を操っている。美しい旋律。その完璧な美しさの源に、誰かが気付く。歪である、と。それも正しい、自然な事だと私達が言葉にせずとも肯定している時、いつしかその思いは会場中にふわりと充満して、もう元に戻らなくなってしまう。いつからか私達が望んだことが演者の人生にまで入り込んでいく。最後まで見届けるしかない」と称賛のコメントを寄せている。
『アネット』は4月1日より全国公開される。
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