ウォン・カーウァイ、4K化にあたりオリジナル画角&サラウンドMIX「新しく生まれ変わった」
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『花様年華』制作20周年を記念4Kプロジェクト
『花様年華』制作20周年を記念し、ウォン・カーウァイ監督自ら過去作を4Kレストアするプロジェクトが実施され、うち5作品が8月19日より公開されることがわかった。
・ウォン・カーウァイ監督“祝辞代わり”の特別動画に期待と高揚感
日本で公開されるのは、香港の重慶マンション周辺を舞台にトニー・レオンと金城武が演じる2人の警官の失恋とすれ違う恋模様を描く『恋する惑星』(94年)、香港のネオン街で織りなされる男女5人の恋と青春を描く群像劇『天使の涙』(95年)、レスリー・チャンとトニー・レオンが傷つけ合いながらも愛し合う恋人同士を演じた『ブエノスアイレス』(97年)、トニー・レオンとマギー・チャンが互いに伴侶を持つ身でありながら惹かれ合う男女を演じた大人のラブストーリー『花様年華』(00年)、トニー・レオン、チャン・ ツィイーなどアジアの人気スターが多数出演するSFラブストーリー『2046』(04年)の5作品。『2046』は、2004年の初公開以来、18年ぶりの全国公開となる。
画角をオリジナルに戻し、音声はサラウンドミックス
ウォン・カーウァイ監督は、「観客は、その作品を初めて見た時の記憶が強烈に残っているもの。今回のレストアは単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品と位置付けることにしました。この新しい作品を楽しんでもらいたい」とコメント。
その上で、「『恋する惑星』と『花様年華』は、私のお気に入りのアスペクト比1.66:1で撮影され劇場公開されましたが、ビデオ化の際に1.85:1に修正されました。そこで今回のレストアでは、元のアスペクト比に戻しました。『天使の涙』は、元々意図していたスコープサイズに変更しています。当時はスタンダード画面で撮影したものをワイド画面に編集することは不可能でしたが、今回のレストアで実現することができました。また、『恋する惑星』は、公開当時5.1ch音声が存在しなかったため、今回5.1ch音声を再構成。『花様年華』もリミックスしています」と語るとおり、画面サイズや音声の修復についてこだわりを明かしている。
2019年の火災によってオリジナルネガの一部を焼失した『ブエノスアイレス』についても、「(火事が原因で)一部のシーンを短くする必要がありましたが、ほとんどのシーンは以前よりも美しく復元することができました」と、自信をのぞかせた。
ウォン・カーウァイ作品4Kレストアプロジェクト、『恋する惑星 4K』『天使の涙 4K』『ブエノスアイレス 4K』『花様年華 4K』『2046 4K』は、8月19日より公開される。
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