嵐莉菜が3月11日、都内で実施された映画『マイスモールランド』の完成披露試写会に奥平⼤兼、川和⽥恵真監督と共に登壇。初出演で初主演を務めた本作などについて語った。
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嵐莉菜、撮影で監督が号泣「⼀⽣忘れられない経験」
本作は、是枝裕和監督が率いる「分福」気鋭の新⼈監督・川和⽥恵真監督による商業映画デビュー作。在留資格を失い、普通の⾼校⽣としての⽇常が奪われてしまった17歳の在⽇クルド⼈の主⼈公サーリャ(嵐)が理不尽な社会と向き合いながら、⾃分の居場所を探し、成⻑していく様を描く。
ViVi専属モデルとして活躍中の現役⾼校⽣でありながら、映画初出演にして⾒事初主演を務め上げた嵐。⾃⾝も5ヵ国のルーツを持ち、ほぼ演技未経験ながらオーディションで主演に選ばれた嵐は「演技の先輩が多い現場で、⾜を引っ張ってしまうんじゃないかという不安は常にあった」という。しかし「この役を絶対演じたいという気持ち」でやり切ったと撮影を振り返った。
映画『MOTHER マザー』(20年)で新⼈賞を総なめし、本作が映画出演2作⽬となる18歳の奥平も「やっぱり⾃分は映画で始まった⾝というのはすごく⾃分の中で意識があったので、2年ぶりに映画に戻ってきたなというのはすごく感じていて」と感慨深く語り、「だからこそすごく意気込んじゃったりとかもあったんですけど、でもやっぱりクランクイン前はすごく楽しみでしたね」と明かした。
嵐について川和⽥監督は「莉菜さんは華やかなイメージでしたが、実際に会って『⾃分は何⼈だと思いますか?』というデリケートな質問をした時、すごく複雑な⼼境を話してくれたんです。それが、サーリャが“抱えるもの”につながっていくのを感じて、彼⼥であればこの作品を⼀緒に作っていける」と考え、さらに「お芝居を見させていただいて本当に驚きというか、本当に最初から彼⼥は堂々としていましたし、全然違った表情を⾒せてくれたりしたので、彼⼥とであればこの作品をやっていける」と確信したという。
撮影は「全てサーリャのシーンですし、出ずっぱりで、初めてで⼤変だったと思います、でもそれを感じさせない天真爛漫な姿でいつも堂々とカメラの前に⽴ってくれて。シリアスなシーンも多かったり、精神的につらい時もあったと思いますけど、⾃分の感じたことを伝えてくれたので、私も⾃分の思いを伝えながら2⼈でサーリャを作り上げていった感覚でした」と思い返した。
嵐は「私が涙を流すシーンでカットがかかって、監督の所へ⾏ったたら監督も号泣していたんです! ⾃分の演技を⼈が⾒て感情を動かせたというか、感動してくださったのが嬉しくて、その瞬間を⾒て、これまでやってきてよかったなと思いましたし、残りも、もっと努⼒し続けようと思いました」と語り、「⼀⽣忘れられない経験」だったと述べた。
『マイスモールランド』は5月6日より全国公開。
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