菅田将暉と原田美枝子がW主演を飾る新作映画『百花』に長澤まさみ、永瀬正敏が出演することが発表された。名プロデューサーとして名を馳せる川村元気監督の長編監督デビュー作は、早くも川村の監督としての力量が試される作品になりそうだ。
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長澤まさみも信頼 名プロデューサー・川村元気は名監督になれる?
本作は、2019年に発表した川村監督の4作目となる同名小説が原作。川村の体験から生まれた同小説を、自身が監督・脚本を手がけ、映画化する。
レコード会社に勤務する葛西泉(菅田)とピアノ教室を営む泉の母・百合子(原田)は、過去のある「事件」をきっかけに、わだかまりを感じながら時を過ごしていた。そんな中、不可解な言動をするようになる百合子。不審に思った泉は百合子を病院に連れていき、そこで認知症だと診断される。その日から、泉は“記憶を失っていく母”と向き合うことになる。百合子の記憶がこぼれ落ちていくスピードは日に日に加速し、大好きだったピアノでさえも、うまく弾けなくなり、泉の妻・香織(長澤まさみ)の名前も分からなくなっていった。それでも今までの親子としての時間を取り戻すかのように、泉は献身的に支えていく。ある日、百合子の部屋で1冊のノートを見つけてしまう。それは、泉が知らなかった母の秘密、そして泉にとって忘れたくても忘れることのできない、事件の真相がつづられた日記だった..、というストーリーが展開される。
川村はこれまで、映画プロデューサー・脚本家・小説家として『告白』(10年)、『悪人』(10年)、『君の名は。』(16年)など多数の映画を製作し、ヒットさせてきた。川村監督にとって初の長編監督デビュー作ではあるものの、菅田をはじめ、黒澤明など数々の名匠の作品に多数出演してきた原田、長澤、永瀬ら豪華キャストが出演。配給する東宝の本気度の高さ、川村に対する信頼感も感じる。
『モテキ』『君の名は。』など川村監督がプロデュースした作品に出演経験のある長澤は「今まで色々な作品をご一緒させていただいてきた中でも、心が温かくて、よく俳優のことをみてくだっている方だと感じていますし、川村監督の冷静さに、凄く信頼しています」と川村監督への信頼感を寄せている。
一足早く本作を鑑賞した山田洋次、『パラサイト 半地下の家族』(19年)のポン・ジュノ監督、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー、岩井俊二監督らが称賛し、公開前から期待の声が高まっているという本作。名プロデューサーは名監督になれるのか? 興味の突きない一作となりそうだ。
『百花』は9月9日より全国公開。
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