PD&監督が明かす──目からウロコのJ.K.ローリング“魔法ワールド”の魅力

#J.K.ローリング#ハリー・ポッター#ファンタスティック・ビースト#ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密#ファンタビ#まとめ

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
Wizarding WorldTM Publishing Rights (C) J.K. Rowling
WIZARDING WORLD and all related characters and elements are trademarks of and (C) Warner Bros. Entertainment Inc.
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』公開で日本中が“魔法”に!

興行収入65.7億、観客動員473 万人突破の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に続く最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』。4月8日の公開から10日間で興行収入が20億円を突破。先日UKからキャストが参加し華やかに開催されたライトアップファンナイトに続き、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が地上波でOAされると「ファンタビ」がTwitterトレンド1位、「ファンタビ来週公開」ほか複数のハッシュタグが次々とトレンド入り。さらに主人公ニュート役のエディ・レッドメインの来日が発表されると、「エディ来日」もTwitterトレンド入り。鉄道、ショップとのコラボレーションも目を惹き、日本中が“魔法”にかかったような熱気に包まれている。

本稿では、そんなJ.K.ローリングの魔法ワールドの魅力を紐解いていこう。

魔法の世界の中に描かれる「普遍性」…誰もが“共感”

『ハリー・ポッター』シリーズ、『ファンタスティック・ビースト』シリーズの魅力は、なんといっても、魔法が満ちる世界観の中に、現実の世界で生きる人々にも共感できる普遍性を備えている点にある。

『ハリー・ポッター』シリーズから『ファンタスティック・ビースト』シリーズまですべての映画を手掛けてきたプロデューサーのデイビッド・ヘイマンは、シリーズの最も優れた点を次のように語る。

「『ハリー・ポッター』では学校の世界を描いているわけだけど、好きな先生や嫌いな先生、好きな仲間や嫌いな仲間が登場するなど、誰しもが10代の頃に経験してきたことを描いているから、誰もがハリーやロンやハーマイオニーに共感できるよね。『ファンタスティック・ビースト』もそうで、ここではアウトサイダーたちを描いている。ニュートもジェイコブもニュートの元で働くバンティも、みんなアウトサイダーで孤独であり、他者とのつながりを求めているんだ」

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

誰もが経験した“あるある”な出来事や、眠っていた思い出、感情を呼び起こし、共感を引き出すことが長らく世界中の人々の心を掴む秘訣ではないかと分析している。

完璧じゃないからこそ応援! 人間味あふれるキャラクター

デイビッド・ヘイマンと同様、デイビッド・イェーツ監督もかつて、J.K.ローリングのキャラクターづくりにおける着眼点を鋭く指摘していた。

「ジョー(J.K.の通称)は“アウトサイダー“──誤解されていたり、世の中のほかの人々とはちょっとだけ合わない人々──に常に関心を抱くんですよ」

『ファンタスティック・ビースト』シリーズの主人公ニュートも、人の目を見て話すのは苦手なシャイでおっちょこちょいな魔法使いだが、自分の信念を大切にし、それを通すためであれば相手が誰であろうと勇敢に立ち向かうという強さを持っている。

恩師であるダンブルドア先生も、そんなニュートの権力や名声を求めず、正しいことを追い続ける性格を美点だと褒め、最新作でも彼をグリンデルバルドを倒すために結成した寄せ集めのデコボコチームの取りまとめ役に任命している。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

このように、J.K.ローリングの生み出すキャラクターは皆、完璧なヒーローではないからこそ、観客に人間味や親近感を抱かせる。それゆえ、彼らのことを応援したいと思い、彼らといっしょにストーリーに参加しているように思えるのかもしれない。

魔法ワールド作品に共通するのは、大切な人との関わりがいかに勇気や発見をもたらすかを掘り下げ、友情の力と仲間の大切さというテーマを物語に組み込んでいること。イェーツ監督も原作へのリスペクトを惜しまない。

「ジョーが紡ぐストーリーは、今の時代だけでなく、いつの時代にも通じる。世代や文化を超え、万人の心に届くテーマを描けるなんて、すごい才能だ」

遂にグリンデンバルドと対決!『ファンタビ』第3弾

本作品は、J.K.ローリングの『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフ『ファンタスティック・ビースト』シリーズの第3弾。魔法動物を愛するシャイでおっちょこちょいな魔法使いニュートが、ダンブルドア先生や魔法使いの仲間たち、さらにマグル(人間)と寄せ集めのデコボコチームを結成。

そこではどんな謎が明かされ、どんな出会いが待ち受けているのか? また、アメリカ、フランスをはじめ各国の魔法省により均衡が保たれている魔法ワールドで、魔法使いが人間を支配する世界をつくるべく、ついに史上最悪の黒い魔法使い、グリンデルバルドが動きだす。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

個性あふれるアウトサイダーだらけのデコボコチームが、一体どんな活躍を見せてくれるのか!?

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は、全国で公開中。