友人とのプライベートなメールがなぜか流出
ジョニー・デップが法廷で、「(元妻のことを)焼き殺そう」などと書いた友人のポール・ベタニーとのメールの内容について釈明した。
デップは元妻のアンバー・ハードを相手取って、彼女が2018年に「ワシントン・ポスト」紙に寄稿したエッセイで名誉を毀損されたとして裁判を起こし、先週からヴァージニア州フェアファックスの裁判所に出廷している。毎回数時間にも及ぶ裁判の様子はYouTubeでも生中継され、デップ側とハード側双方の生々しい告発が繰り広げられている。
25日(現地時間)、再び法廷の証言台に立ったデップは、元妻のアンバー・ハードの弁護士から、2013年にベタニーとの間でメッセージのやりとりで、ハードを「溺れさせてから焼き殺そう」などと綴ったことについて問われた。
デップは「ベタニーさんとは映画『ツーリスト』をヴェネチアで撮影している時に出会いました。彼はイギリスに生まれ育ち、ドライなユーモアのセンスの持ち主で、だから私たちは意気投合しました」と説明。そして、彼とのやりとりはプライベートなもので、実際にそんなことをしようと考えたのではないことを強調、このような形で世間に知れ渡ったことを恥じているとも語った。
そのうえで「彼女を焼く前に溺れさせよう!! その後、焼いた死体を(放送禁止用語)して、彼女が死んだかを確かめる」と書いたのは、イギリスの伝説的コメディ・グループ「モンティ・パイソン」をもじったものだと説明した。
「モンティ・パイソンのスケッチで、魔女を燃やして魔女を溺死させるという内容からそのまま出てきたものです。これは、僕らみんなが10歳の時に見た映画です。ただただ無礼で抽象的なユーモアです。その文章をもじっていたんです」と語り、このやりとりの内容は自分とポール以外には「誰も」知らないものだったと言った。
デップとの一連のやりとりの中でベタニーは「よく考えてみたが、アンバーを燃やすべきではないんじゃないかな。楽しい仲間だし、目の保養になる。それに彼女が魔女だとは思えない。こういう時はもちろんイギリス式に溺れさせて試してみることもできる。どう思う?」と綴り、それを受けたジョニーが「彼女を焼く前に溺れさせよう!!」と返信していた。
デップは、ベタニーとハードは仲が悪かったと語った。ベタニーと彼の家族は、デップが所有するプライベートアイランドにデップ夫妻(当時)と一緒に滞在したことがあるという。
「ハードさんはベタニーさんを嫌っていました。それは私たちが親しい友人になっていたからで、彼女にとってベタニーさんは脅威で、私を彼女から遠ざけるのではないかと……」と語ったデップは、島で起きた出来事を振り返った。
「ベタニーさんと彼の妻(ジェニファー・コネリー)、彼の4人の子どもたちと一緒に島にいたときに、いろいろと不愉快なことになるのです。ハードさんとベタニーさんは昼食時に議論になりました。私が覚えているのはベタニーさんが何か言おうとするたびに、彼女は彼を言いくるめて、だんだん無礼になっていきました。彼女は意地悪になり、声が大きくなり……そして彼の18歳の息子が会話に加わりました。彼が学校で学んでいたことと関係があり、知識があったので彼は意見を言いました。(その結果)ハードさんは、この若者が泣き出して席を立つほど彼のことを卑下したのです。その時、私はハードさんに『これはひどい。その振舞いは受け入れられない。君にあの子を卑下する権利はない。君が常に正しいわけじゃない。たまには勘違いをしてみたら? そこから何か学べるかもしれない』と話したのです。そして彼女に席を外すように言いました。そうした方がいいと思ったので」
このような経緯があり、ベタニーとメッセージのやりとりで暴走してしまったということのようだ。
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