監督・山下敦弘と脚本・宮藤官九郎が初タッグを組み、台湾映画『1秒先の彼女』の日本版リメイクの製作が決定した。
・恋も仕事も大事なのはタイミング!! アラサー女子のテンポ外しまくりの人生は?!
監督と脚本家としては初タッグ! クドカンは「いい塩梅に変換できた」
オリジナル版の『1秒先の彼女』は、何をするにも人よりワンテンポ早い彼女と遅い彼の、消えた“1日”を巡るラブストーリー。愛すべきはみ出し者たちをユーモアと優しさ溢れる眼差しで描いてきたチェン・ユーシュン監督が、20年前から温めていた脚本をもとに撮りあげた作品だ。
オリジナリティあふれるアイデアと巧みなストーリー展開が見る者の心を掴み、第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で最多5冠(作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、視覚効果賞)に輝いた。
メガホンをとるのは、『リンダ リンダ リンダ』(05年)『天然コケッコー』(07年)『苦役列車』(12年)などの作品が国内外で高く評価される山下。不器用で生きづらさを感じながらも真っ直ぐに生きる人々を描き続け、熱狂的なファンも数多い。
脚本を務めるのは、唯一無二のユーモアセンスとキャラクター造形で、ドラマ『あまちゃん』『俺の家の話』や映画『土⻯の唄』シリーズなど、数々のヒット作を世に送り出してきた宮藤。既存の映画作品のリメイクの脚本を手がけるのは本作が初となる。
山下監督と宮藤からコメントも到着した。オリジナル版からどうリメイクすべきか悩んだという山下監督は、「脚本家・宮藤官九郎という救世主が現れ、自分たちなりの“魔法”のかかった新たな作品として作る意味と楽しさを授けてくれました。宮藤さんとは俳優としてご一緒させていただいたことはありましたが、監督と脚本家という立場は初めてで、どう接すればいいのか分からずにいましたが、今は完全に甘えています。自分としては5年振りの⻑編映画なので、初作品を作る新人監督のつもりで臨みたいと思っています」とコメント。
宮藤は「既存の作品のリメイクは初めての経験でしたが、オリジナルのファニーで可愛らしい印象は残しつつ、せっかく山下監督が撮るんだからと欲張って、人生の苦み、もどかしさ、おかしみなどのエッセンスを盛り込み、我ながらいい塩梅に変換できたと思います。何しろ監督も僕も、台湾版の結末に心を掴まれ、あの読後感を大事にしようという一点は一致していたので、途中、寄り道しますが、ゴールは一緒のはず。楽しみです」とそれぞれコメントした。
リメイク版は舞台を日本に移し、映画ファンの胸を高鳴らせるこの豪華初タッグで新たに生まれ変わる。ワンテンポ早い&遅いキャラクターを演じるメインキャストやリメイク版タイトルは順次発表される。
リメイク版『1秒先の彼女』は2023年公開予定。
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