グループ全体で会員数2億超え
【興行トレンド】5月11日(現地時間)、ウォルト・ディズニーは動画配信サービス「ディズニープラス(ディズニー+)」の3月末時点の会員数を1億3770万人と発表。21年12月末と比べて790万人増えた。3月末の会員数が過去10年で初の20万人の減少に転じたネットフリックスと対照的な結果となった。
・Netflix初の会員数減少。広告付きプランなど新たな施策検討へ
ディズニー+向けオリジナルドラマでマーベルの『ムーンナイト』やスター・ウォーズの『ボバ・フェット』、劇場公開されずに配信されたピクサー新作『私ときどきレッサーパンダ』などが会員増に貢献したとみられる。また劇場公開映画が公開から2ヵ月後程度で配信されていることもディズニープラスの強みで、1~3月期はマーベル映画『エターナルズ』や『キングスマン:ファースト・エージェント』が配信された。
ボブ・チャペック最高経営責任者(CEO)は11日の説明会で、24年に2億3000万~2億6000万人の会員をめざす目標を維持する考えを示した。南米やアジアなど非英語圏で事業を強化するため、約500の現地語作品の企画・制作に着手したという。米国で22年後半、米国外では23年に広告をつけて価格を抑えるプランを追加し、会員数の底上げをめざす。
ディズニーが所有するHuluは4560万人(21年12月末より30万人増)、ESPNプラスは2230万人(100万人増)の会員を獲得しており、ディズニープラスと合わせると2億560万人。ネットフリックスの会員数は3月末で2億2164万人。ネットフリックスは4~6月期に世界の会員数が3月末と比べて200万人減ると推測しており、ディズニーグループ全体の会員数がネットフリックスに迫っている。
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