山田洋次監督『小さいおうち』がベルリン映画祭に! コンペ部門選出は6年ぶり

山田洋次監督
(C) 2014「小さいおうち」製作委員会
山田洋次監督
(C) 2014「小さいおうち」製作委員会
山田洋次監督
(C) 2014「小さいおうち」製作委員会
『小さいおうち』
(C) 2014「小さいおうち」製作委員会

山田洋次監督の新作『小さいおうち』が現地時間2月6日に開幕となる第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品されることがわかった。

[動画]『小さいおうち』予告編

山田監督の作品は、『たそがれ清兵衛』以降8作連続でのベルリン国際映画祭出品となる。また、コンペティション部門への出品は、『母べえ』以来6年ぶり5作目。昨年は『東京家族』をベルリナーレ・スペシャル部門に出品しており、2010年には特別功労賞にあたるベルリナーレ・カメラを受賞している。

今回の出品について山田監督は「何故かぼくの作品はベルリン映画祭に縁がある、というよりベルリンにしか縁がないといった方がいいのかもしれません。昨年はベルリナーレ・スペシャルとして『東京家族』が選ばれましたが、その上映会の挨拶でぼくは次の作品は『小さいおうち』でこの作品もまたベルリン映画祭で上映されることを期待しています、などということを語ってしまいました。そしてそれが本当に実現したのです。嬉しくないわけがありません。長旅はつらい年令になってしまいましたが、なんとかして出席しなくては、と思っています」と喜びのコメント。

また、同映画祭のディレクターであるディーター・コスリック氏は「山田洋次監督はベルリン国際映画祭の長年の友人であるだけでなく、世界の映画界における最も偉大な巨匠の1人です。彼の映画は常に、人間について語ると同時に、見る者に日本の歴史について興味深い見識を与えてくれます。山田監督の『小さいおうち』をコンペティション部門で上映できることを誇りに思います」と話している。

同作は、昭和初期、ひそやかな恋愛事件に揺れ動くふたりの女性の運命と、その時に封印された秘密を通じて、戦時下から現代に至るまでの“本当の歴史”を描き出した、切なくも心揺さぶられる物語。1月25日より全国公開となる。

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