カンヌ映画祭で『トップガン』新作上映、名誉賞贈られる
5月18日(現地時間)、第75回カンヌ国際映画祭で主演作『トップガン マーヴェリック』が上映され、レッドカーペットを歩いた主演のトム・クルーズに、映画祭からサプライズで名誉パルムドール賞が贈られた。
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これまで数えきれないほどのヒット作に主演し、興収記録も塗り替えたクルーズだが、実はいわゆる映画賞にはあまり縁がなかった。いわゆる賞狙いの芸術作よりもエンターテインメントを追究するのは本人の意思でも合ったが、やはり表彰されるのはうれしいもの。映画の上映前にステージに登場したクルーズは顔をほころばせながら、トロフィーを抱えてカメラにポーズを取った。
上映に先駆けてレッドカーペットのイベントでは、フランス空軍のアクロバットチーム「パトルイユ・ド・フランス」が上空にスモークでトリコロールの飛行機雲を描き、クルーズやジェニファー・コネリー、マイルス・テラーをはじめとするキャスト、ジョゼセフ・コシンスキー監督らも空を仰いだ。
パンデミックがまだ収束し切っていない現状を鑑みて、上映後のアフターパーティは開かず、代わりに日中、客席数1000ほどのドビュッシー劇場でキャリアについて振り返るマスタークラスを開催したクルーズ。フランスのジャーナリスト、ディディエ・アルーシュとの対話でクルーズは『トップガン マーヴェリック』の公開に漕ぎ着けるまで、コロナ禍によって長い時間を要したことを振り返りながら、配信公開することは「絶対にあり得なかった」とコメント。公開日が延期になるたびに若いキャストから心配の電話がかかってきたが、その度に「心配するな。そんなことは起きない」と言い聞かせたという。
回顧映像も上映、でも元妻キッドマンとのツーショットは一切含まれず…
クルーズの40年以上にわたるキャリアを10分間にまとめた映像も上映されたが、そこにはちょうど30年前にクルーズが映画祭に参加した際の上映作『遙かなる大地へ』の共演者で当時彼の妻だったニコール・キッドマンの姿は登場しなかった。
クルーズとキッドマンは2人の出会いとなった『デイズ・オブ・サンダー』やスタンリー・キューブリック監督の『アイズ・ワイド・シャット』でも共演しているが、彼女との共演映像は一切含まれていなかった。
前作『トップガン』から36年経ち、今年還暦を迎えるクルーズは今もアクション・シーンの危険なスタントを自ら演じ続けていることを聞かれて、「誰もジーン・ケリーに『なぜ踊るのですか? なぜ自分のダンスシーンをやるのですか?』と聞かなかったでしょう」と答えてみせた。
そして当日のハイライトである『トップガン マーヴェリック』の上映後には5分間のスタンディングオベーションが起き、クルーズは感極まる表情を見せていた。
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