王妃の座を巡る熾烈な戦いが怖い! キム・ミンギュが若き国王を演じる『カンテク~運命の愛~』
父親は処刑、母親は奴婢に転落…。復讐のため王妃の座に挑む!
タイトルの「カンテク」とは王や王子の妃を選ぶことを意味する。19世紀、朝鮮王朝の若き国王イ・ギョン(キム・ミンギュ)は、婚礼式の最中に襲われ奇跡的に息を吹き返すが、王妃は命を落とす。事件を追っていた情報屋のカン・ウンボ(チン・セヨン)は、暗殺された王妃が生き別れた双子の姉であると知り、真相究明のため身分を偽って再びのカンテクに臨むものの、ライバルとなる王妃候補の娘や、娘を通じて権力を握りたい重臣たちとの熾烈な戦いが始まる!
・キム・ミンギュ出演! 『パフューム~恋のリミットは12時間~』予告編
婚礼式の最中に襲われたのは、王妃候補となった一家が原因ということで処理されるのが怖い。王妃の死体は犯罪者と共にそこら辺に捨てられ、父親は公開処刑、母親は奴婢に転落させられてしまった。彼らと生き別れていたウンボは、処刑される父の姿を目の当たりにし、何日もショック状態に陥る。そして、母の姿を見ても何もすることができないウンボ。彼らの汚名を晴らし、事件の真相を探りながら父親を処刑した王へ復讐するためにも命を賭けてカンテクに挑むことを決めるのだ。
王の本当の初恋の相手とは? 王の想いを知るウンボは!?
話が進むにつれて、王が幼い頃に出会った少女は、命を落とした王妃ではなくウンボであったことがわかる。そして、王が愛してくれたのは姉ではなく自分だったことに気づくウンボ。最初は王への復讐へのためにカンテクに挑み、スキを見て父の仇を討つつもりのウンボだったが、次第に王の優しさにほだされていく過程がせつない。しかし、2人の気持ちが通じ合ったのも束の間、再び危機が訪れるのであった。
人気急上昇中のキム・ミンギュと時代劇の女王チン・セヨンが共演!
度々予知夢をみる若き国王を演じたキム・ミンギュは、1994年生まれの俳優。2022年5月に初の海外ファンミーティングが開かれたというほど人気急上昇中だ。また、王妃と双子の妹のウンボの2役を好演したチン・セヨンも1994年生まれの女優。『オクニョ 運命の女』『不滅の恋人』に出演するなど、時代劇の女王としても知られている。
お皿を頭の上に乗せて楚々と歩く花嫁修業が新鮮!
妃に選ばれれば絶大な権力を手にするものの、最終段階で落選すれば一生独身を強いられるともいわれるカンテク。襲撃事件を究明する過程において拷問や処刑シーンが続く中、ウンボをはじめ王妃候補となる女性たちの色とりどりの衣装は華やかでとても美しく、見ていて楽しい。また、王妃になるための修行ということで、勉強はもちろん、食べ方、頭の上に皿を乗せて楚々と歩く方法を身に着ける様子を見るのは、今の時代においては逆に新鮮にうつった。それと同時に、どの時代においても熾烈な女の戦いは怖いと思わせるドラマであった。(文:渡邉啓子/ライター)
『カンテク~運命の愛~』
BSテレ東:月曜日~金曜日 午前10:55~12:00 放送中
DVD-BOX 1&2 18,700円(税込) レンタル中
発売元:「カンテク~運命の愛~」日本版製作委員会
販売元:TCエンタテインメント
※記事掲載時の情報です
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