単なる不倫ではない、極上の恋愛ドラマ! 2人に“花様年華”は訪れるのか?
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学生時代の恋の相手と再会するも……。『花様年華~君といた季節~』
タイトルの“花様年華”とは、“人生で最も美しく輝くとき”を意味する。学生運動のリーダーだったハン・ジェヒョン(GOT7ジニョン/ユ・ジテ)は、その後ヒョンソングループの財閥の娘婿となり、冷徹な事業家として名を馳せていた。一方、学生時代は裕福な家庭で育ったユン・ジス(チョン・ソニ/イ・ボヨン)はヒョンソングループの非正規雇用で働くも不当解雇され、アルバイトをかけもちしながら1人で息子を育てている。
・GOT7ジニョンが超能力初心者の青年を演じるロマンス&サスペンス
ある日、子どものいじめ問題の加害者と被害者の親として再会した2人。ジェヒョンはジスに気づき話しかけるも、突然の再会に戸惑ったジスはジェヒョンとの過去を忘れたと嘘をつき…。
『Love Letter』を部室で2人きりで鑑賞するシーンがエモい!
90年代に韓国でも大ヒットした岩井俊二監督の映画『Love Letter』が初恋の象徴として頻繁に登場する。ジェヒョンもこの映画を見たがっていることを知り、ジスが一緒に見ることと提案。まだ付き合っていない若い男女2人が密室で恋愛映画を鑑賞するというシチュエーションにドキドキさせられる。それまではジスの一方的な片想いだったのが、これを機に2人の関係も一気に進展。ジスの元に駆け付けたジェヒョンが「見つけた、ユン・ジス」というセリフの後、彼女の長い髪の毛が風になびくシーンがとても美しい。
大学時代とは真逆の人生を送る2人がせつない!
20数年後、再会した2人の関係性をはじめ、昔とは真逆の生活を送っているのがせつない。大学時代はジスがジェヒョンに一目惚れし追いかけまわしていたのが、20数年後はジェヒョンのほうがジスに何かと関わりを持とうとする。そんなジェヒョンになぜかジスは冷たく、徹底的に避けようとする。「こんな会話は退屈です」と突き放されたジェヒョンの悲しそうな表情は胸に突き刺さった。
『オールドボーイ』のユ・ジテが主演、その若き日をGOT7ジニョンが演じる
突然消えた彼女を20数年間探し続けていた主人公を演じたユ・ジテは、1976年生まれの俳優。2003年の映画『オールドボーイ』で一躍有名になった。一方、突然姿をくらましたヒロインを演じたイ・ボヨンは、1979年生まれの女優。2000年にミス・コリアに選ばれたことで芸能界入りし、2013年に俳優チソンと結婚、2児の母でもある。
ジェヒョンの学生時代をGOT7ジニョン、ジスはチョン・ソニが演じており、現代と90年代が交差して描かれる本作。ジスはジェヒョンが学生時代に常日頃言っていた「俺はいつも弱いものの味方だ」というセリフを未だ信念として持ち続けており、行動の指針にもしている。そんなジスの姿に少しずつ感化されていくジェヒョン。今後の2人に“花様年華”は訪れるのか? 不倫というひと言では片づけられない、様々な思いが交差する大人の恋愛が描かれた極上ドラマであった。(文:渡邉啓子/ライター)
『花様年華~君といた季節~』
BSフジ:月~金 午前9:00~10:00 放送中
DVD-BOX1&2 各16,500円(税込) レンタル中
発売元:アクロス/TCエンタテインメント/BSフジ
販売元:TCエンタテインメント
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