カンヌ映画祭で大賞逃した河瀬直美監督「カンヌは、まだまだ私に課題を与えてくれる」

『2つ目の窓』の河瀬直美監督
『2つ目の窓』の河瀬直美監督

第67回カンヌ国際映画祭のコンペ部門に出品され、大賞であるパルムドール受賞の呼び声が高かったものの、惜しくも受賞を逃した『2つ目の窓』。この映画の監督である河瀬直美が、授賞式後に囲み取材に応じた。

カンヌ映画祭コンペ部門に出品。河瀬直美監督最新作『2つ目の窓』会見レポ!

河瀬監督は受賞結果を受けた今の心境について聞かれると、「正直、悔しいです。映画に力を貸してくださったすべての方、特に奄美大島の方たちに賞を届けられなかったということが悔しいです。カンヌは、まだまだ私に課題を与えてくれるんだなと思いました」と回答。

結果がわかった後に、キャストの若い2人(村上虹郎、吉永淳)からは「ここまで連れてきてくれてありがとう。私はこのことを力にします」と言われたそうで、「若い人たちがそういうことを言ってくれたことが、すごく嬉しかった」と振り返った。

「監督にとってカンヌとは?」という質問には、「いい作品を撮ること、コンペに出ることが“当然”という現実があり、カメラドール、グランプリといただいて、次はパルムドールに手がかかっている、そこしかないというなか、それでもまだチャレンジさせてくれる、まだ道が続いているというところだなとワクワクします」と回答。

また、「日本に帰国したらしたいことは?」という問いかけには、「実りの時期を迎えているので、奈良の畑に行きたいですね」と語っていた。

『2つ目の窓』は7月26日より公開となる。

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