現在上映中の『消えた画 クメール・ルージュの真実』のリティ・パニュ監督のインタビュー動画を入手した。
本作は、本年度アカデミー賞外国語映画賞の5本にノミネートされ、第66回カンヌ国際映画祭<ある視点部門>ではグランプリに輝いたドキュメンタリー映画。
カンボジア生まれのリティ・パニュは、クメール・ルージュの支配下、13歳で労働キャンプを脱出しフランスに渡り、映画監督になるという驚くべき人生を歩んできた監督。自ら体験した“虐殺の記憶”を伝えるために、フィクションとドキュメンタリーの垣根を越える作品を数々製作してきた。
そんな監督の最新作が、この『消えた画』だ。クメール・ルージュ支配下で数百万人の市民が虐殺され、カンボジア文化華やかし時代の写真や映像はすべて破棄された。その失われた映画や写真ははたして甦るのかを、監督が「記憶は再生されるのか」をテーマにして描いた入魂の1本。犠牲者の葬られた土から作られた人形たちが、35年前の虐殺の成り行きを語り始め、発掘された映像によって悲劇が紐解かれてゆく。
今回、入手したインタビュー動画では、リティ・パニュ監督がフランスへと渡った理由や大量虐殺をテーマに選んだわけ、本作に土人形を用いた狙いなどについてコメントしているので要チェックだ。
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