橋本愛、偏食を克服「恥ずかしいのですが、この年で残さず食べられるようになった」
映画『リトル・フォレスト 夏・秋』の初日舞台挨拶が8月30日に新宿ピカデリーで行われ、橋本愛、三浦貴大、松岡茉優、温水洋一、桐島かれん、森淳一監督が登壇した。
・橋本愛が農業の苦労を体験し「もう私にはできない」と嘆きつつも人間的成長は実感
同作は、都会で自分の居場所を見つけられない主人公が故郷の山村“小森”に帰り、自給自足の生活をしながら、生きる力を充電していく姿を追った物語。旬の食材を生かした日々の食事・料理とともに描かれる春夏秋冬の4部作で、この日初日を迎えたのはその『夏・秋』版だ。
まずは森監督が「昨年5月末から今年6月まで1年ちょっとかけて撮影しました。完成は今春でしたが、お客さんに見てもらって初めて映画が完成するものだと思っているので、今日は、こんなにたくさんの方に来てもらえて嬉しいです」と挨拶。
主人公・いち子役の橋本は「本日はこの作品を選んでいただき、ありがとうございます。みなさんのお顔を見て、映画がちゃんと届いたんだなぁとほっとしています」と述べ、いち子の幼馴染・ユウ太役の三浦は「1年かけての撮影は、今の映画の撮影スタイルでは珍しいと思います。僕にとって、とても思い出深い作品になりました」と話した。
いち子の親友・キッコ役の松岡は「ここ(新宿ピカデリー)は大好きな劇場なんです。(橋本)愛とも梅雨の時期にいっしょに来ました。ここで舞台挨拶ができて嬉しいです」と話し、キャンプ場の管理人・シゲユキ役の温水は「夏・秋と2つの季節をまたいでの撮影は、旬の食べ物や風景など季節を感じられてとても素敵な時間でした」と振り返った。いち子の母・福子役の桐島は「スローフードやスローライフなどのファッショナブルな言葉が吹っ飛ぶような、根源的に食べることや生きることを美しく描いた作品です。あまり演技経験はなかったのですが、とても楽しい撮影でした」と語った。
また、この映画の撮影を通じて偏食がなくなったという橋本は、現場で食べたものはどれも美味しかったそうで、「ワラビなど苦手なものも用意されていたのですが、口にしたら大丈夫でした。東京に帰ってきても食べられました」とコメント。それのみならず、「玉ねぎなど、出される野菜の背景を考えるようになって、農家の方が朝から頑張って仕込んだんだと思うと、この歳で恥ずかしいんですけど、残さず食べられるようになりました」と笑顔で語った。
一方、普段から橋本とは仲が良いという松岡は「今回、幼馴染の親友役で共演した感想を聞かれ、「(橋本)愛が15歳で、私が16歳のときに初共演して以来、3回目でようやく笑い合える役に出会いました。ロケ中は宿舎でいっしょにお風呂に入ったりと楽しい撮影でした」とコメント。
橋本と親子役で共演した桐島は「こんな山奥にこんな美人親子がいるなんて!というくらい、桐島さんと橋本さんの母子役が美しくて印象的だったのですが」と尋ねられ、「私の3人の娘より、若いんですよね。浮ついたところのないしっかりした子です。いち子とイメージが重なり、意志が強くて沸々と何かを秘めている感じですね」と話していた。
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