【今日は何の日】オカルト映画の金字塔『エクソシスト』の裏側を知るドキュメンタリー
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7月13日はオカルトの日。1974年のこの日、オカルトブームの火付け役となった映画『エクソシスト』が日本で初公開された。
ホラー映画として初めてアカデミー賞にノミネートされた本作は、公開されると本国での1973年の興業収入1位を記録。劇場の前には長蛇の列ができ、社会現象をも引き起こした。今回は、『エクソシスト』撮影の裏側も語られる、ウィリアム・フリードキン監督のドキュメンタリーを紹介しよう。
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制作の裏側を紐解く『フリードキン・アンカット』
フリードキン監督のこれまでの仕事を、フリードキン本人、そしてフリードキンの過去作に出演した俳優、ゆかりのある監督たちのインタビューと共に振り返る本作。登場する俳優は、『エクソシスト』の主演女優であるエレン・バースティン、『L.A.大捜査線/狼たちの街』のウィレム・デフォー、『キラー・スナイパー』のマシュー・マコノヒーやジーナ・ガーションら。また、フランシス・フォード・コッポラ、ウェス・アンダーソン、エドガー・ライト、クエンティン・タランティーノとこれまた豪華な監督陣が、フリードキンへの評価や、仕事ぶりについて語っている。
『エクソシスト』に関する話では、タランティーノが「誰もが劇場に足を運び、観客は次の次の次の回のために並んでいた」と語るエピソードから、公開当時の人気ぶりが窺える。また、制作やキャスティングについての裏話も興味深いストーリーが盛りだくさんだ。
出演俳優たちや有名監督たちの話も面白いのだが、何よりも楽しいのはフリードキン本人の軽快な話ぶり。見ている人を楽しませようとするサービス精神旺盛で、今なお衰えないエネルギッシュさがトークからも伝わってくる。
また、『エクソシスト』の制作過程をフリードキン自らが語り尽くすドキュメンタリーが、『ウィリアム・フリードキン:リープ・オブ・フェイス』だ(※現在は配信終了。英語版『Leap of Faith: William Friedkin on “The Exorcist”』のBlu-rayは購入可能)。当時12歳のリンダ・ブレアが悪魔に憑依される演技をするための衝撃の役作りや、ジェイソン・ミラーから恐怖の演技を引き出すために撮影現場でライフルをぶっ放す…など衝撃的なエピソードも語られている。
『エクソシスト』の魅力を再認識
ドキュメンタリーを見た後は、ぜひ『エクソシスト』を楽しもう。『フリードキン・アンカット』でも語られているように、改めて見ると、ドラマが非常に丁寧に作られていることがよくわかる。ちなみに、「取り憑かれた少女がブリッジで階段を降りるシーン(通称スパイダーウォーク)」という衝撃的なシーンは、DVD等のバージョンによってはカットされているのでご注意を。本シーンを見たいならディレクターズカット版を探してみよう。(Y)
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