10月11日から10月31日まで、角川シネマ有楽町にて「没後30年フランソワ・トリュフォー映画祭」が開催され、初日となった11日にトリュフォー監督の映画7作品に出演し、トリュフォー映画の顔とも言える俳優ジャン=ピエール・レオー(70歳)が舞台挨拶を行った。
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自身のデビュー作『大人は判ってくれない』についてジャン=ピエール・レオーは、「この作品は私のプロビデンス(神の摂理)のようなものです。そのプロビデンスによって、私はフランソワ・トリュフォーに出会うことができました。また、この作品はアントワーヌ・ドワネルという1人の登場人物の誕生でもあります」とコメント。
劇中、夜のパリの街並みを見て涙を流すシーンの意味について、観客から質問されると、「素晴らしい仕事をしているとき、神の恩寵のようなものがある瞬間があります。撮影時期は冬でしたから、私は風邪をひいてしまいました。ですから自然に涙がでてきたのです。映画の現場では時として奇跡が起こります。後に傑作と呼ばれる作品は特にそうです。それが映画なのです」と観客の笑いを誘いながら、『大人は判ってくれない』の裏話について語った。
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