クリス・ロックはライブ中にコメント
先月29日(現地時間)にウィル・スミスがクリス・ロックに対して、今年3月のアカデミー賞授賞式で彼を平手打ちしたことを謝罪する動画を自身のYouTubeチャンネルで公開した。その数時間後にコメディ・ライブ公演を行ったロックがステージ上でコメントした。
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第94回アカデミー賞授賞式で司会を務めたロックが、スミスの妻、ジェイダ・ピンケット・スミスの髪型を話題にしたところ、激昂したスミスがステージに歩み寄り、無言でいきなりロックの頬を平手打ちしてからやく4ヵ月経ち、スミスは初めてロック本人に向けて公に謝罪した。
スミスの動画は、数多く寄せられた質問に対する回答という形で構成され、平手打ちの後に主演男優賞(『ドリームプラン』)を受賞した際にロックに謝罪しなかったことについて「あの時は混乱していました。クリスに連絡し、返信もありましたが、彼はまだ話す準備ができていないとのことです。準備ができたら、彼から連絡をくれるそうです。クリス、あなたに伝えます。私はあなたに謝罪します。私の行動は受け入れ難いものでした。あなたが話せるようになったら、いつでも」と語り、「クリスのお母さんにも謝りたいです。私は気づいていませんでした。どれほどの人があの瞬間に傷ついたかを考えていませんでした。クリスの家族に謝りたいです」と続けた。
ロックはジョージア州アトランタで行われた自身のコメディ・ライブ「Chris Rock Ego Death Tour」のパフォーマンス中に「みんな自分が被害者だと訴えるとしたら、本物の被害者の言うことを誰も聞かなくなるだろう。俺だってシュグ(Suge)・スミスに引っ叩かれても、次の日は仕事に行ったよ。子どもたちがいるんでね」とスミスの動画についての感想とも取れる内容をコメント。シュグとは、ヒップホップのレーベル、デス・ロウ・レコード設立者で元CEO、現在過失致死罪で収監中のマリオン・シュグ・ナイトを指すと思われる。
スミスは動画で「私は人を失望させることが嫌いです。だから、人々が私に抱くイメージや印象に応えられなかったと知ると、心理的にも感情的にも傷つくのです」と言い、「私は深く反省し、自分を恥じることなく反省しようとトライしています」と付け加えた。
ロックはパフォーマンス中に「“傷つく”という言葉を口にする人は誰もが、顔を殴られたことがない人なんだ」とも発言している。
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