8月14日、特別番組『戦争と嘘=フェイク』が放送される。「2022年の世界でこんなことが起きるなんて…」。多くの人がそう感じたであろう、ロシアによるウクライナ侵攻。破壊されていく町、涙を流す人々…。それは、いま起きている紛れもない現実。そしてそれは、決して無関係の話ではない。
ウクライナ侵攻、太平洋戦争…戦争に潜む「嘘=フェイク」に迫る
77年前、世界のいたるところで、もちろん日本でも、いまテレビで見るのと驚くほど似た光景が見られた。『戦争と嘘=フェイク』では、1945年に終戦を迎えた太平洋戦争と、2022年のロシアによるウクライナ侵攻、その2つの時代を行き来しながら、戦争が生み出した「嘘=フェイク」を暴き、検証していく。
『サンデーモーニング』の関口宏をアンカーに据え、MCとして『news23』の小川彩佳、国山ハセンTBSアナウンサーが進行。ゲストにモデルとして活躍するトラウデン直美を迎える。また侵攻当初からウクライナに何度も入り、惨状を伝えてきたTBS/JNNの特派員3人が、それぞれの取材先から中継で出演する。
小川キャスターは、マリウポリで妊娠中に爆撃にさらされ、その様子が世界中に報じられた女性のその後を日本のメディアとして初めて取材。彼女はロシア側に嘘つきとされ「クライシスアクター=危機を演じる役者」と名指しされるなど、フェイクに人生を翻弄されていた。
小川キャスターはさらに、広島・長崎に落とされた原爆にまつわる「嘘=フェイク」についても取材。当時ア メリカが原爆の被害をどう国民に伝えていたかを追うと共に、今も原爆症と闘う被爆者の思いに迫る。
国山キャスターは、ウクライナ侵攻が始まった際に隣国を取材した経験などを元に、「嘘=フェイク」が 信じられてしまう背景に迫る取材を行った。
ゲストのトラウデン直美は、77年前の終戦後に起きた「シベリア抑留」にまつわる嘘に迫る取材を敢行。トラウデンの故郷である京都に向かい、抑留者が引き揚げてきた舞鶴の港や資料館を訪ね、抑留経験者から貴重な話を聞いた。ソ連兵から「ダモイ(ロシア語で帰国の意味)だ」と嘘をつかれ列車に乗った先で待っていた地獄。生きるために自分の心にも嘘をつき、人間らしさが奪われていく過程…。その多くが、2022年のロシアによるウクライナ人捕虜の拘束と時を超えて共通していた。
また、ウクライナの首都・キーウ近郊のブチャで起きた市民の虐殺について、TBS・JNNの特派員がロシアの「嘘=フェイク」を暴く決定的な証言を得ると共に、それを裏付ける、これまで日本では見たこともないような映像を入手した。今回の侵攻にからみ、ロシア側最大のフェイクを暴くスクープだ。
普通の市民を巻き込む「戦争と嘘=フェイク」の恐ろしさとその空気感。そして平和の尊さと反戦の思 いを未来にどう“つなぐ”のか。この番組が、それを考えるきっかけになるかもしれない。
『戦争と嘘=フェイク』は、8月14日午後2時よりTBS系列にて放送。
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