草なぎ剛が出演し、1986年の長崎を舞台に、ほろ苦くもキラキラとした少年たちの交感を描いた『サバカン SABAKAN』が8月19日より公開される。ムビコレでは、本作の音楽を担当した大島ミチルのインタビューを掲載中だ。
・『サバカン SABAKAN』大島ミチル(音楽)インタビュー
意識したのは「子どもたちの背中を押してあげるような、応援してあげるような劇伴」
本作に関わることとなった経緯を、「以前、私がNHKのドラマ(NHK連続テレビ小説『あすか』)のために作曲した『風笛』という曲を金沢監督がお好きだということで、声をかけていただきました」と語る大島。
仮編集段階の本編映像を見て、人間の持つエネルギーが満ちた映像に自然と曲想が湧き、当初はテーマ曲だけを担当する予定だったが「もし劇伴の作曲家さんがまだ決まっていないのであれば、私にやらせてもらえませんか?」とお願いしたという。
「映像の世界はCGありきの時代になり、仮編集の映像を見せていただくとブルーバックの前で役者さんが演技をされている状態のものが少なくありません。もちろんそういう形で関わらせていただいた作品にも大好きなものはたくさんありますが、この作品ではほとんどCGが使われず、仮編集の段階で作品世界を十分に掴むことができました」。
大島が本作の劇伴を作る上で意識したのは、「子どもたちの背中を押してあげるような、応援してあげるような劇伴にしたいということ」だった。本作では、「ハンガリーの地元のオーケストラにお願いした」という美しいオーケストレーションが全編に渡って印象的に響き渡る。
金沢監督との仕事については、終盤のとあるシーンで「クライマックスをどこに置くか」と意見交換をしたというが、「細かいところは『お任せします』と言っていただいて、終始楽しく作業を進めることができました」と大島。
最後には、「今回の『サバカン SABAKAN』も、自分の出せるエネルギーは出し切ったつもりです。ぜひ多くの方に楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを伝えた。
本作を見る際は、「ネタバレになってしまうので詳しくはお話しできませんが…」と前置きしながら、「個人的には終盤で子どもたちが走り出すシーンの音楽が特に好きです」と語った大島お気に入りの楽曲にも注目して楽しみたい。大島ミチルのインタビュー全文はこちら!
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