2011年3月11日に東日本大震災が起こってから丸4年。その間、映画界では、この大震災や原発問題に迫った多くの映画が公開されてきた。ムビコレでは、それらの映画の製作者や宣伝担当者から寄せられた予告編動画28本をまとめた再生リストを作ってみた。
『311』は大震災から2週間後に映像ジャーナリストの綿井健陽、映画監督の森達也ら4人の男が現地入りして撮影したドキュメンタリー。『friends after 3.11【劇場版】』は岩井俊二が監督し、女優の松田美由紀をナビゲーターに迎え、原発に詳しい著名人に日本の未来を語ってもらったドキュメンタリー。
『石巻市立湊小学校避難所』はタイトルにもなっている避難所で暮らす被災者たちを半年間に渡って密着したドキュメンタリーで、『フタバから遠く離れて』は福島第一原発事故により町ぐるみの移住を行った双葉町の9ヵ月に密着したドキュメンタリーだ。また、立ち入り禁止区域に生きたまま残された動物の世話をする人たちの姿を追った『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』というドキュメンタリーもある。
基本的にドキュメンタリーの方が圧倒的に数が多く、28本中22本を占めている。特徴的なのが、これらの多くが大震災の直後、大勢の命を奪った津波ではなく、原発がモチーフになっている点。今なお、被害に遭った方たちを苦しめているのは、放射能漏れが止まらない原発なのだ。ゆえに、『わすれない ふくしま』『子どもたちの夏 チェルノブイリと福島』など福島が舞台となっている作品も多い。
それにしてもこれだけ原発などに言及する映画が多いということは、それだけテレビではスポンサーへの配慮から、こうしたテーマを扱いにくい状況なのだろう。映画だからこそ、原発に真っ向から反対する人々の声も届けることができたのだ。
一方、震災がモチーフになっているドラマは6本。園子温監督が“原発”のタブーに挑んだ『希望の国』や、太田隆文監督の話題作『朝日のあたる家』などだ。
【震災や原発に迫ったドキュメンタリー】再生リスト
[1]『311』予告編
[2]『friends after 3.11【劇場版】』予告編
[3]『相馬看花−第一部 奪われた土地の記憶−』予告編
[4]『LIGHT UP NIPPON 〜日本を照らした、奇跡の花火〜』予告編
[5]『先祖になる』予告篇
[6]『犬と猫と人間と2 動物たちの大震災』予告編
[7]『福島 生きものの記録 シリーズ2〜異変〜』予告編
[8]東北記録映画三部作『なみのおと』『なみのこえ(新地町・気仙沼)』『うたうひと』予告編
[9]『変身− Metamorphosis』予告編
[10]『石巻市立湊小学校避難所』予告編
[11]『ガレキとラジオ』予告編
[12]『フタバから遠く離れて』予告編
[13]『フタバから遠く離れて 第二部』予告編
[14]『小さき声のカノン』予告編
[15]『赤浜Rock’nRoll』予告編
[16]『ポセイドンの涙』予告編
[17]『無知の知』予告編
[18]『A2-B-C』予告編
[19]『わすれない ふくしま』予告編
[20]『パンドラの約束』予告編
[21]『第4の革命 −エネルギー・デモクラシー』予告編
[22]『子どもたちの夏 チェルノブイリと福島』予告編
【震災をモチーフにしたドラマ】再生リスト
[23]『朝日のあたる家』予告編
[24]『希望の国』予告編
[25]『家路』予告編
[26]『あいときぼうのまち』予告編
[27]『ギリギリの女たち』予告編
[28]『あれから Since Then』予告編
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