奇行相次ぐエズラ・ミラー、自らを救世主だと思い込んでいる? オスカー女優に拝礼を要求した過去も

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エズラ・ミラー

配給会社の寛容な処遇に、白人ゆえという批判の声上がる

度重なる奇行や暴力、ハラスメントを告発されているエズラ・ミラーが、自身を救世主だと思い込んでいるという報道がアメリカで出た。

「Vanity Fair」が掲載した記事には、近年エズラが所有するバーモント州の牧場で一緒に生活した人物など10数人ほどが情報を提供している。その1人によると、ミラーはこの2年ほど、その牧場で生活し、祭壇を設けて儀式を行なったり、銃を含む武器を複数所持しているという。

逮捕、暴行事件相次ぐエズラ・ミラーだが、映画キャリアは順風満帆?

ミラーは周囲の人々を罵倒したり感情的に虐待し、彼らをイエスとも悪魔とも呼んだという。ミラーはDC映画『ザ・フラッシュ』でスーパーヒーロー、フラッシュを演じているが、「フラッシュはイエスのようにマルチバースを1つにする存在だ」と説いているそうだ。

バーモントの自宅にある祭壇には弾丸や大麻、香草のセージ、そしてフラッシュのフィギュアなどが置かれ、訪れた女性たちは携帯電話やその他の供物を供えさせたこともある。ミラーは、自らをディナーパーティに招待しなかったことを理由に、友人であるスーザン・サランドンに祭壇に拝礼に来るよう要求したこともあったという。「Vanity Fair」の取材に対して、ミラーの代理人は「(サランドンとミラーは)親しい友人」であり、この件についてミラーは「全くのデタラメと言うでしょう」とコメントした。サランドンはコメントの要請に応じなかった。

ミラーは2020年にアイスランドで激昂して女性ファンの首を締めた事件に始まり、10代の少女を洗脳、窃盗など数々の事件を起こし、8月には一連の問題行動について謝罪声明を発表したが、今回の記事中には明るみに出ていないトラブルについても書かれている。

『ザ・フラッシュ』の公開を来年に控えたワーナー・ブラザース映画は相次ぐ事態を重く見て、8月下旬にミラーと話し合いの場を持った。現時点で映画は予定通りに2023年6月に公開されることになっている。

同じDC映画でドミニカ系のレスリー・グレース主演の『バットガール(原題)』はほぼ完成し、関係者の問題行動などもなかったが、ワーナー側の方針変更によってお蔵入りになった。一方で白人のミラーがいくつもの事件を起こし逮捕までされているのに公開予定に変更がないことについては人種や性差別だという批判の声が上がっている。