コンペ作品より今泉力哉監督、福永壮志監督、松永大司監督登壇
第35回東京国際映画祭の開催まで、残りあと1ヶ月。9月21日、東京ミッドタウン日比谷三井カンファレンスホールにて各部門の上映作品ラインナップ発表・審査委員・開催イベントの魅力・見所を発表する記者会見が開催され、フェスティバル・アンバサダーに任命された女優の橋本愛らが登壇した。
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今年は、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて会場が大幅拡大、初の会場となる東京宝塚劇場でオープニングセレモニーを行い、レッドカーペットが復活する。TOHOシネマズ日比谷、丸の内TOEI、丸の内ピカデリーと大型劇場が上映劇場に加わったことで、主要9部門での上映本数も昨年の86本から大幅に増加し110本の上映が決定。東京国際映画祭がさらなる飛躍を遂げる年となる。
イベント冒頭、司会より東京フィルメックスでの共催特集に関する紹介があり、チェアマンの安藤裕康による開催の挨拶と本年度の映画祭の特色に関する発表があった。安藤は開催にあたりジェンダーバランスに気を遣ったと語り、映画祭スタッフの半数以上が女性、上映作110本のうち女性監督の作品が14本、審査委員5人のうち3人が女性であることを明かした。
当日はゲストとして、第35回東京国際映画祭のフェスティバル・アンバサダーに任命された女優の橋本愛が登壇した。2年連続でアンバサダーに選ばれた橋本は、今年は日本の映画界の課題について自分の気持ちを話したいと語り、ハラスメントや労働環境問題の根底にある世代間の溝を解消するために、「お互いの声を聞くことが、これかのモノづくりにおいてはすごく大事」との見解を示した。
また、橋本は昨年アンバサダーを務めた経験から映画や映画祭そのものの役割を考えるようになり、「LGBT+Qや環境問題への理解が世界と比べるとまだ浅く、そういったところに目を向けて、歴史や伝統を守っていく姿勢は美しいしすばらしいが、そこからこぼれ落ちてしまう人がたくさんいて、その人たちの苦しみや悲しみに寄り添って作っていくのが映画であり、芸術」だと語った。
続いてプログラミング・ディレクターの市山尚三から、「コンペティション部門」15作品が紹介された。市山は東アジアの作品が少ないことに関し、「韓国についてはコンペティションでやりたい作品がたまたまなかったが、中国に関しては検閲で止まっている映画が多く、もっとやるべき映画があったかもで、他の映画祭でも中国映画がないといった事態になっております」と状況を説明した。
さらにコンペティション部門に選ばれた『窓辺にて』の今泉力哉監督、『山女』の福永壮志監督、『エゴイスト』の松永大司監督が登壇。それぞれに作品が選ばれた感想を語った。
今泉監督は「2013年にも『サッドティー』という作品で「日本映画スプラッシュ部門」で呼んでいただいて、4本5本くらい毎年のように参加させていただいていて、コンペでは『愛がなんだ』という映画で2018年に参加させていただいたぶりになるので、また呼んでいただいて、選ばれて嬉しいなと思っています」と感謝を表明。
福永監督は「大変嬉しく光栄なことだと思っております。東京国際映画祭の印象というと、自分は長い間海外にいたので参加した経験はあまりなくて、ただ日本を代表する映画祭の一つだと思いますし、映画界にとっても大きなイベントだと思っています」と映画祭の印象を語った。
松永監督は『アジア三面鏡』の監督として参加させていただいたことがありますが、コンペでは初めてで、映画祭の花形として他の国の映画と並んで自分の映画がどのように見られるかが非常に興味深く、光栄だと思います」と喜びを表した。
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第35回東京国際映画祭は10月24日より開催される。
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