母・泰子は娘の才能をいかに開花させていったのか?
天才書家・金澤翔子が一流の舞台まで上り詰めるまでにはいくつもの努力と挑戦、そして母・泰子の支えがあった。生まれてすぐにダウン症と診断された彼女に母である泰子がどう向き合ってきたのか、どうやって彼女の才能を開花させていったのか、天賦の才能を二人三脚で開花させた金澤翔子と母・泰子を追った初のドキュメンタリー映画が2023年5月に劇場公開が決定した。彼女たちの日々の活動や全国巡回展に密着して金澤翔子と母・泰子が共に生み出す“書道”と彼女たちの幸せの形に迫る。
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NHK大河ドラマ『平清盛』の題字を担当するなど、今や天才書家と呼ばれるようになった金澤は、5歳から母・泰子を師として書道を始め、純粋な心で揮毫する彼女の“書”は数多くの人々を魅了してきた。
彼女の代表作の1つである「風神雷神」は、京都の建仁寺で国宝・俵屋宗達の「風神雷神」の屏風と並んで書が納められ、日本のみならず国連でのスピーチや、ニューヨークやプラハでの個展開催など世界的な活躍を見せている。
金澤泰子は「翔子と私のことが映画になると聞いてびっくりしています。翔子はまわりにいる人に喜んでもらいたい一心で、書いてきました。そばにいる私自身が、一番翔子に喜びや驚きをもらってきたのかもしれません。翔子の物語を観て、いろいろな方々が元気や勇気を感じてもらえたら嬉しいです」とコメント。
宮澤正明監督は、「翔子ちゃんの笑顔は、癒される。無償の微笑みに人々の心は救われる。 翔子さんの涙は、美しい。 無心の魂には愛があふれ人々の心に連鎖する。金澤翔子の書は、感動する。無我の生命力の強さを、人々は心の深いところで感じ今を生きる意味を悟る。過去、現在、未来はひとつ、翔子さんの尋常でない愛の深さの答えとして母泰子氏は言い放った。『翔子は、普通より染色体が一個多い。その一個の染色体の正体が愛だ』。あなたには、どんな愛が見えますか? この映画で、それぞれの自分が感じ取った愛を探してください」と感慨深く語った。
横山央一エグゼクティブプロデューサーは「翔子ちゃんにとって、書はコミュニケーションツール、そして、母と今の瞬間を『共に生きる』ことが彼女の人生。上手く書こうとか、格好良く決めようとか、純粋無垢な彼女の概念には存在しない。それこそが天から授かった彼女の才能。そんな魂から搾り出される言葉の数々を多くの人達に体験して頂きたい」と彼女の魅力について話している。
映画『書家 金澤翔子 共に生きる』は2023年5月公開。
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