アジア映画専門館として2006年3月11日にオープンしたシネマート六本木が、本年6月14日に閉館する。この閉館を前に6月6日からの期間限定で、《Cinemart Roppongi Last Present》と題し、劇場初公開作品を含む4作品を上映することがわかった。
・寝そべって映画鑑賞も! TOHOシネマズが六本木と新宿にラグジュアリーシートを導入!
まずは、アジア映画ファンが狂喜するであろう2作品。香港映画『美少年の恋』と韓国映画『オオカミの誘惑』のリバイバル上映が決定。
『美少年の恋』(97年)は、映像美に定評のあるヨン・ファン監督が、香港を舞台に4人の青年が織りなす恋愛模様を、繊細なタッチで紡ぎだした珠玉のラブストーリー。香港ゲイムービーの奇跡として、もっとも観客の記憶に残り、今なお愛されている傑作だ。さらに、ヨン・ファン監督が手掛けた13作品を紹介するスペシャル映像(約5分)も併映する。
カン・ドンウォンとチョ・ハンソンの競演が話題となった『オオカミの誘惑』(04年)は、対照的な性格の王子様がヒロインを取り合うという、女性なら誰もが夢見るような三角関係から、物語が進むにつれ明らかになる哀しい事実に、最後は涙を抑えられない感動作。
一方、劇場初公開となる2作品が、台湾映画『夜に逃れて』、『あなたなしでは生きていけない』だ。
『夜に逃れて』(00年)は、2001年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映され、この作品に惚れ込んだ支配人が5月5日に行われた台湾の同志電影(ゲイムービー)を紹介するトークショーでピックアップしたことから、これが最後のチャンスだと思い立ち上映にこぎつけた。残念ながらDVD上映となるが、『美少年の恋』『さらば、わが愛/覇王別姫』が好きな人には、自信を持ってお勧めする1本だ。
『あなたなしでは生きていけない』(09年)は、『夜に逃れて』に出演している名優レオン・ダイの監督作。台湾金馬奨で、最優秀作品賞、監督賞、脚本賞を獲得し、熱狂的な祝福を受けた作品。言葉少なに生きる父娘の強い絆と結末、高雄の景色や温度が、色彩を廃したモノクロの映象から濃密に湧き上がり、見る者の心を強く揺さぶる傑作で、先に行われた《台湾シネマ・コレクション2015》では調整が間に合わず断念したものを、この機に再調整した。
料金は1500円均一(各種割引、招待、適応外)。詳細は下記公式サイトをご参照ください。http://www.cinemart.co.jp/theater/special/closing/
・日本橋にシネコンがオープン。長澤まさみ「大人のための映画館です」とアピール!
・ワーナー・マイカル・シネマズの名前消え、イオンシネマに統一。7月より随時変更
・池袋の映画館「テアトルダイヤ」と博多の「シネ・リーブル博多駅」が閉館
・ミニシアター・ブームを牽引してきた恵比寿ガーデンシネマが1月下旬より休館
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
安田淳一監督のサイン入りチェキを1名様にプレゼント!/『侍タイムスリッパー』
応募締め切り: 2025.01.10 -
ダイアン・キートン主演『アーサーズ・ウイスキー』一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2025.01.04