10月16日は「ボスの日」。アメリカのパトリシア・ベイズ・ハロスキーという女性が会社経営者の父親のために提唱し、アメリカ商工会議所に記念日を登録したことが始まりだそうだ。経営者と部下の関係を円滑にして上司に感謝する日とされているが、今回ご紹介するのは、感謝するどころか最悪な上司を持ってしまった男たちのおバカなドタバタコメディーである。アメリカンコメディー特有の下品な下ネタトーク頻出なので、その辺はご了承を。
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パワハラ・ヤク中・セクハラ…最悪上司のオンパレード!
『モンスター上司』は、最悪の上司を持つニック、カート、デールの高校の同級生3人組が、憎き上司たちへの復讐を企てるドタバタコメディーである。ニックの上司は、出世をチラつかせてはネチネチと陰湿なイビリを繰り返すパワハラ野郎。カートの上司は、優秀な先代の急逝で社長の座に就いた経営力ゼロでコカイン中毒の放蕩息子。歯科助手として働くデールは、セックス中毒で毎日過度なセクハラ行為を繰り返す女医に辟易としている(このかなりお下品な女医を演じているのはジェニファー・アニストン!)。
我慢の限界に達した3人はバーで上司の愚痴を言い合いながら、「殺してしまえホトトギス」的な短絡的発想で上司の殺人を企てる。ところが、彼らは殺人や完全犯罪がコンプリート出来るほど狡猾でも凶悪でもない。それどころかむしろ、間抜けなお人好し揃いである。そんな男たちが、突っ込みどころ満載のずさんで稚拙な殺人計画を立ててそれを実行していく様子をコメディータッチで描いていく。まずはネットで殺し屋を探して雇うところから始まるのだが、果たしてそれでまともな殺し屋が来るのかどうか。続きは作品にてお楽しみを。
シリーズ2作目では彼ら自身がボスとなって活躍!?
同作には、『モンスター上司2』という続編がある。とんでもない上司たちの下で働くことにうんざりした3人は、「だったら自分たちがボスになればいいじゃないか!」というこれまた短絡的発想により共同で会社を立ち上げていた。自社開発のとある製品を売り出そうと画策するが、ビジネス経験ゼロのお間抜け3人組のこと。まんまと上手い儲け話に乗って窮地に追い込まれることに。1作目同様、会社の危機を救うべく立てた無茶で子どもじみた計画遂行に奔走するシーンが笑いを誘う。 (T)
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