憎悪を込めた暴力的な言動を終わらせることは急務
アン・ハサウェイが、10年ほど前にネット上で受けたヘイトについて言及した。
ハサウェイは17日(現地時間)、女性誌「ELLE」が主催するイベント「ELLE’s Women in Hollywood」で、シガーニー・ウィーヴァーやミシェル・ヨー、オリヴィア・ワイルド、イッサ・レイ、シドニー・スウィーニー、アリアナ・デボーズとともに表彰され、登壇したスピーチで自らの経験を語った。
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2013年、ハサウェイは映画『レ・ミゼラブル』(12)のファンティーヌ役で第85回アカデミー賞助演女優賞を受賞した直後からインターネット上で度重なる中傷や侮辱を受け、彼女の名前をもじった「ハサヘイト(Hathahate)」というハッシュタグも生まれた。
「10年前、私は新たな視点から憎しみの言葉を見つめる機会を得ました。わかりやすく言うと、これは、私が7歳のときから使っていた言葉なんです。そして、自業自得の痛みがどういうわけか突然、インターネットで増幅されて跳ね返ってくると、例えばネットのフルボリュームで自分に向かって増幅されて返ってくると……もの凄いことになります」とハサウェイは、かつて自身も無意識に使っていた言葉の暴力をSNSなどを介して受けた体験を語り始めた。
「自分の身にそれが起きた時、『これは違う』と思いました。そこが居場所ではなかった。起きてしまったことは起きてしまったこと。私はこのエネルギーの流れとどんなレベルであれ、関わりたくないと気づきました。私はもうこの場所からアートを作り出すことはないだろう。私はもうこのために場所を確保することも、それを恐れて生きることも、その言葉を話すことも、どんな理由であれ、自分自身を含む誰に対しても、ないでしょう」
スピーチという限られた限定的な機会では「憎悪を込めた暴力的な言葉の無数の原因や、それを終わらせることが急務であることについて議論するには、時間が足りません」としながら、ハサウェイはさらに言葉を続けた。
「存在することと行動には違いがあります。行動について、人は判断することができます。行動を許すか否かはあなた次第です。でも誰かについて、その人が存在することを裁くこと、そして何よりも憎むという権利はありません。もしもそうするのであれば、そこにあなたの居場所はありません。
憎しみは私にとって、生命とは正反対のものに思えます。そんな厳しい土壌では、何もまともに育たない。私はこう言いたい。女性のために喜んでください。それだけ。特に、高い功績を上げている女性のことを幸せに思ってください。そんなに難しいことではありません」
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