稲垣吾郎の無邪気な質問に監督が大弱り「ごまかしながら話しました」

#中村ゆり #今泉力哉 #映画 #東京国際映画祭 #玉城ティナ #稲垣吾郎 #窓辺にて 2022.10.29

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今泉力哉監督が完全オリジナル脚本で描く、ちょっぴり可笑しい大人のラブストーリー

今泉力哉監督が稲垣吾郎を主演に迎え、完全オリジナル脚本で描く、ちょっぴり可笑しい大人のラブストーリー『窓辺にて』。本作の東京国際映画祭舞台挨拶が、10月26日にTOHOシネマズ日比谷スクリーン12にて開催された。

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冒頭の挨拶で稲垣は「昨日までは寒かったけれど、今日はポカポカしていてよかったです」とニッコリ。稲垣と今泉監督との出会いは、2018年の東京国際映画祭で稲垣の主演作『半世界』（18年）と今泉監督の『愛がなんだ』（18年）が上映された時だった。その後、2人は雑誌の対談で再会。当時、稲垣から「僕を主人公に映画を作るなら？」と質問をしたそうだが、実はその時すでに企画は進行していたという。今泉監督は当時を振り返り、「実は今考えているところです、とは言えずにごまかしながら話しました」と苦笑いしていた。

稲垣は、脚本を読んだ時に今泉監督が生み出した言葉だと感じるセリフがあったとし、「僕をイメージして作ってくださった脚本だと伝わってきました」と笑顔。MCから「ホテルで女性（玉城ティナ演じる高校生作家の留亜）がシャワーを浴びている時に、布団をかぶっているシーンが稲垣さんっぽい！」と指摘されると「それは初めての指摘です」と驚きつつ「確かに、あの状況になったら同じことをするかも…」とはにかみながら答えた。

『窓辺にて』

今泉監督らしい言葉が輝く本作には、「理解なんてしないほうがいい。理解しても裏切られるだけだから」など印象に残るセリフも多く登場する。こうした言葉が生まれる理由について今泉監督は「自分が感じていることを書くことが多いです。映画のセリフは決め台詞にすると現実世界からかけ離れてしまいます。それは避けたいので、普段使っている言葉で書くことは意識しました。ただ、今回の場合は、茂巳の役が小説家なので、しゃべり言葉と文語的な言葉が混ざっていても成立するのかなとは思っていました」と解説した。

稲垣は具体的な役作りについて「パブリックイメージやこんな風に演じてほしいというイメージにあてて書くあて書きではなく、素の僕にあてて書かれているように感じました。僕が言いそうな言葉が出てくるので、監督には僕が思っていることを見透かされている気がしました」と少し恥ずかしそうに微笑み、「（現場で）自然に佇んでいれば茂巳としていられました。お芝居しすぎない今泉組のお芝居のスタイルに自分をチューニングしていく形であわせていきました。僕にとって最高の経験でした」と撮影を振り返った。

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映画『窓辺にて』は11月4日より劇場公開される。

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