恋愛に興味を持てない女・三浦透子、恋愛至上主義の世界で見つけた「自分の幸せ」とは…?/映画『そばかす』
“恋愛至上主義”がまん延する世界で、他人に恋愛感情を抱かない主人公が「自分は何者で、自分の幸せは何なのか」を発見していく姿を描く『そばかす』。伊藤万理華や前田敦子演じる個性豊かな登場人物が映し出される、本作の場面写真を紹介する。
・三浦透子、勝手にお見合いの席をセッティングされて「ふつうはひとつじゃない」
元乃木坂46・伊藤万理華は妊娠中の妹、前田敦子は元AV女優の同級生演じる
「愛こそすべて」「愛し愛され生きるのが人生の醍醐味」…そんな“恋愛至上主義”が当たり前でそれを疑わない社会。でも本当に「愛する人と出会い、結婚して、家族を作ること」だけが幸せと言えるのだろうか。
この物語は、“恋愛至上主義”が常識化した社会を生きるひとりの女性が、恋人を作ることや結婚を勧めてくる周囲と向き合い、自分と向き合い、更には将来にも向き合いながら、「自分は何者なのか? 幸せの形とは何なのか?」を見つめていく、千差万別の幸せのカタチと希望にあふれた、多様性が叫ばれる今に相応しい作品だ。
主演は『ドライブ・マイ・カー』でヒロインを務め、第45回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞し、目覚ましい活躍をみせている三浦透子。三浦演じる主人公・蘇畑佳純はチェリストになる夢を諦め、東京から地元に戻り家族と暮らしている。
蘇畑家の食卓では、結婚を急かす母(坂井真紀)、バツ3の祖母(田島令子)、もの静かな父(三宅弘城)、妊娠中の妹・睦美(伊藤万理華)とその夫(前原瑞樹)に囲まれ、食卓での会話の内容も、もちろん“恋とか愛”についての会話が繰り広げられている。夫の浮気に気づいている睦美はこの場でその話を切り出し…。
さらに会社の同僚から誘われて行った合コン、母に無理やりセッティングされたお見合い、と“恋とか愛に”振り回され、そういった日々をどこか窮屈に感じているような表情が映し出される。
そんな日々を送っていた“そばかす”こと佳純だが、ある日、元AV女優の同級生・真帆(前田敦子)に再会する。真帆といる時は、なんとも清々しい笑顔でいることができる佳純。佳純にとって真帆は鬱屈とした日々に差した光とも言える存在だということが、場面写真からも伝わってくる。
その他、夢中になっていたチェロに再び触れるシーンや、職場である保育園で「シンデレラ」の紙芝居を披露するシーンも。様々な人と交わる中で、佳純は何を思い、どう進んでいくのか。展開が気になる場面写真に注目してほしい。
『そばかす』は12月16日より全国公開。
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