アルツハイマー型認知症の発症リスクは10倍
MCU(マーベル・シネマティックス・ユニバース)の『マイティ・ソー』シリーズの主演で知られるクリス・ヘムズワースが俳優の仕事を一時休業すると発表した。アルツハイマー型認知症発症のリスクがあることが判明したのが理由だという。
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ヘムズワースは16日からディズニープラスで配信が始まったドキュメンタリー・シリーズ「リミットレス with クリス・ヘムズワース」で様々な遺伝子検査を受けた結果、「自分が最も恐れていたこと」が確認されたと「Vanity Fair」誌のインタビューで語っている。
検査の結果、ヘムズワースは「ApoE4」という遺伝子を両親から1つずつ受け継いでいることが判明した。この遺伝子が2つ持つ場合、この遺伝子を持っていない場合と比べて認知症発症の確率は8~10倍になるという。
米国国立衛生研究所の2021年の研究によると、4人に1人がこの遺伝子を1つ持っているが、2つ持つ人は全人口の2~3%だという。
「リミットレス with クリス・ヘムズワース」シリーズは、健康で長生きするというミッションにヘムズワースが挑戦するというテーマで、一流科学者の協力を得て、老化に伴う病気の予防に取り組むという内容だ。
ヘムズワースは、アルツハイマーと診断されたわけではないが、発症のリスクが非常に高いと警告されたという。
当初、検査結果をカメラの前で聞く予定だったが、事前に番組のクリエイターであるダレン・アロノフスキー監督から結果についての連絡を受けた。その際、アルツハイマーに関する内容を番組から削除する選択肢も与えられたが、アルツハイマーへの注意喚起と理解を深めるため、そのまま残す決定を下した。
この事実を「手を加えたり過度にドラマティックにしたり、エンターテインメントとして感傷的なつかみにして、陳腐な共感を誘うものにしたくなかった」と語り、「引退を言い渡されたわけではない」と付け加えた。
一方で、これをきっかけに「少し休みたいとい思うようになった」という。「リミットレス with クリス・ヘムズワース」を作り終えた後は、『マッド・マックス』シリーズの新作『Furiosa(原題)』(2024年公開予定)など、それ以前に契約していた仕事をこなし、今回の番組の宣伝ツアー終了後にオーストラリアの「自宅に戻り、まとまった休みを取る」という。「ただシンプルに過ごすつもりだ。子どもたちと妻と一緒に」
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