【週末シネマリサーチ】〜意外なところにヒットの秘密が!〜
週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?
11月14日-15日のランキングは『劇場版 MOZU』(東宝)が週末土日動員12万3000人で2週連続1位。同時に東宝配給作品が7週連続Vを飾った。2位も先週同様『グラスホッパー』(KADOKAWA/松竹)が死守。公開初週との週末対比で『劇場版 MOZU』が72.1%、『グラスホッパー』が71.2%とどちらも粘り腰を見せた。当欄3位予想の『コードネーム U.N.C.L.E.』(ワーナー)は全国299スクリーンで公開され、初週土日動員8万7000人で3位。紀里谷和明監督ハリウッド進出作『ラスト・ナイツ』は惜しくも12位となった。
今週は『劇場霊』(松竹)や『レインツリーの国』(ショウゲート)、『リトルプリンス 星の王子さまと私』(ワーナー)らが公開。上位をにぎわしそうだ。
[今週の上位ランキング予想]
◎『劇場霊』(松竹)
○『レインツリーの国』(ショウゲート)
▲『リトルプリンス 星の王子さまと私』(ワーナー・ブラザーズ)
△『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』(KADOKAWA)
*『Re:LIFE リライフ』(キノフィルムズ)
(◎:大本命 ○:対抗 ▲:一発あり △:穴で *:期待)
◎【1位予想】『劇場霊』
『リング』や『仄暗い水の底から』の中田秀夫監督が、AKB48の島崎遥香を主演に迎え描いたホラー映画。女貴族の数奇な生涯を描いた舞台に出演する俳優やスタッフたちに起こる戦慄の怪奇現象がスクリーンに映し出される。
中田監督&松竹のタッグといえば、元AKB48・前田敦子主演の映画『クロユリ団地』(13年)が思い浮かぶ。全国162スクリーンで公開され、初週土日動員が11万8000人、興収1億5000万で初登場1位を飾った。
本作は『クロユリ団地』より100館近く多い約250館での公開。主演の島崎は9月、パリで行われた第21回エトランジェ映画祭のコンペティション部門出品のため渡仏し、フランス語でスピーチを行った。さらに、第28回東京国際映画祭「日本のいちばん怖い夜〜Jホラー降臨」で上映され「Jホラー」ブランドを強調。基準となってくるのはやはり『クロユリ団地』の11万人という数字か。先週1位の『劇場版 MOZU』が12万人強。十分トップを狙える。(後編へ続く…)
・【週末シネマリサーチ】(後編)AKB島崎遥香の主演作『劇場霊』公開、前田敦子『クロユリ団地』の数字を超えられるか!?
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