【今日は何の日】これにも出てたの?「ミラ・ジョヴォヴィッチの誕生日」に意外な出演作を紹介
#ザ・ルーキーズ#バイオハザード#ミラ・ジョヴォヴィッチ#モンスターハンター#今日は何の日#記者たち~衝撃と畏怖の真実~
12月17日はミラ・ジョヴォヴィッチの誕生日。やはりミラといえば、代表作は『バイオハザード』シリーズということになるだろう。強烈な赤髪でブルース・ウィリスと共演した『フィフス・エレメント』や聖女を演じた『ジャンヌ・ダルク』も話題になったし、最近では人気ゲームをもとに映画化した『モンスターハンター』や、日本で先月期間限定公開されたエマ・ロバーツ主演の『パラダイス・ヒルズ』などにも出演している。
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だがそういった主演クラスの作品については既に各所で語られてきたと思うので、あえて今回は彼女がビッグになってから脇役やチョイ役で出演した作品をピックアップしてみた。ミラが見たい!と思って視聴すると欲求不満のまま終わってしまうので、「なぜ彼女の誕生日にあえてそんな作品を!?」とお叱りを受けるのを覚悟で紹介させていただく。だがこれらは、主役を張れる女優のミラがあえてオファーを受けた作品、と言い換えることもできるのではないだろうか。
中国のアクションコメディーに中性的で美麗な指揮官として登場
最初にご紹介するのは、中国・ハンガリー合作映画の『ザ・ルーキーズ』。ネットレビューでは賛否両論がバックリ割れている感のあるアクションコメディーだ。主役ではないにせよミラの出演がこの作品の目玉であることは間違いないので、ポスターでは主役陣を抑えて広告塔的にダントツ大きな扱いになっているのには若干苦笑するが。
ミラの役どころはテロ撲滅組織の指揮官で、見惚れるほど美麗な中性的ルックスで颯爽と画面に登場する。名前は男性名を思わせるブルース。ユニセックスな低い声で芝居がかった喋り方をするミステリアスなキャラクターだ。とはいえ、主役は彼女ではなくブルースの勧誘で組織のミッションに加担することになったイケメン(ダレン・ワン)とその仲間たちである。物語の展開上の都合もあり、ミラはある時からぷっつり露出が途絶える。
ところでこの人どういう素性? この人とこの人の関係は? なんでいつの間に髪色や髪型が変わってるの? と見る者の頭の中で処理しきれない未確認情報が山積みのままハイテンポでストーリーがグングン展開していくのだが、テンポが良いからか、CGやVFXのクオリティーが高いからか、キャラクターが魅力的だからか、会話のテンポが小気味良いからか、胸をすくアクションシーがあるからか、「まあいっか」と飽きずに見続けられる不思議な吸引力がある。とはいえ、ラスト近くで再登場するミラの扱いを見ると「よくこの作品のオファーを受けたな」という想いがチラと頭を掠めるのだが、果たしてみなさんはどうだろうか。
ジャーナリズムの是非を問う『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』
続いての作品ではさらにさらにミラの出番が減り、まさにチョイ役といった感じの露出度だ。物語の核となるのは、ジャーナリズムの本質に立ち向かう男たち。『スタンド・バイ・ミー』の名匠ロブ・ライナーによる実話をもとにした作品『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』である。
9.11後にアメリカ政府がイラク軍事攻撃の大義名分とした大量破壊兵器の存在を、「打倒フセインにかこつけた政府の嘘では?」と疑って追い続けた中堅新聞社ナイト・リッダーの記者たちを描いている。政府の発表を鵜呑みにしたニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなどの大手新聞社の記事が真実として世間に認知される一方で、裏取りをすればするほど政府の言い分に根拠がないことが炙り出されて「報道の持つ危険性」に背筋がゾッとする。ブッシュ大統領やパウエル国務長官など当時のアメリカ政府高官の実際の演説シーンも多く導入されており、かなりリアルで緊迫感のある仕上がりとなっている。
本作には『X-MEN』シリーズのジェームズ・マースデンやウッディ・ハレルソン、トミー・リー・ジョーンズらが出演しており、ミラはナイト・リッダーの記者ジョナサン(ウッディ・ハレルソン)の妻を演じている。自宅のリビングやベッドの中で、政府の嘘を暴こうと危ない橋を渡っている夫の身を案じる役どころだ。出演シーンは極めて少なく物語の本筋に関わるような位置づけではないが、ジャーナリズムの是非を問う重厚なテーマを扱った見ごたえのある作品への出演は、彼女にとって名誉であったのではと推測される。それほど意義深い秀逸な作品だ。(T)
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