公開週のランキングは3位で、物足りない出足…
【興行トレンド】12月16日から『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が公開された。上映スクリーン数は歴代最多となる1466スクリーン。上映時間が3時間12分と長いため、シネコンでの上映回数は通常は1日4回のところ、10回を超えるシネコンも多くあった。
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日本最大級の動員を誇るTOHOシネマズ新宿では公開初日16日の金曜日、午前0時からIMAX(3D版)、0時20分からドルビーアトモス(2D版)、0時40分からMX4D(3D版)、1時から通常字幕(3D版)で上映。その後、朝8時10分から深夜28時20分まで字幕・2D・3Dを合わせて20回上映。17日(土)は20回、18日(日)は16回上映した。
10日に来日記者会見とジャパンプレミアを開催。ジェームズ・キャメロン監督、プロデューサーのジョン・ランドー、出演者のサム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー、スティーヴン・ラングが出席した。
16日から18日までの初日3日間の興収は約6億4600万円。週末興行ランキングでは『THE FIRST SLAM DUNK』『すずめの戸締まり』に次ぐ3位。今年の洋画の大ヒット作『トップガン マーヴェリック』(初日3日間で11億5800万円)の56%、『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』(初日3日間で12億9500万円)の50%、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(初日3日間で10億600万円)の61%で、やや物足りない出足となった。
巻き返しの鍵を握りそうなのがIMAXだ。IMAXは他の3D上映システムに比べて映像が明るく鮮明といわれており、『アバター』公開時は大人気。当時IMAXは109シネマズ4館にしか導入されていなかったが、『アバター』の全国の興行収入シェアの4%も占めていた。特に109シネマズ川崎では『アバター』のチケットが土日はすぐ売り切れ、平日でも取りづらいこともあり、興行収入は全国で1、2位を争うほどだった。現在はIMAXが全国に41館あり、IMAXの普及がヒットの後押しとなりそうだ。(文:相良智弘/フリーライター)
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