1月28日は宇宙からの警告の日。1986年のこの日、アメリカのスペースシャトル「チャレンジャー号」が打ち上げ後わずか74秒で大爆発を起こし、乗務員7人全員が死亡する惨事となった。その後、小説家・大江健三郎が著書「治療塔」の中で、この事件を「宇宙意思からの警告」と表現したことからこの日が生まれたのだという。そこで今回は、宇宙と関連する記念日にちなみ、ちょっと変わった宇宙人が登場する映画を紹介したい。
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封印を解かれた残虐宇宙人が少女の言いなりに!?
1本目は、『サイコ・ゴアマン』。ある日、庭で遊んでいた8歳のミミとその兄ルークは、ひょんなことから地中に封印されていた“残虐宇宙人”を蘇らせてしまう。残虐宇宙人はすぐさま殺戮を始めようとするが、自らを操る力を持つ宝石をミミが手にしたことで、ミミの言いなりになってしまうのだった。
主人公のミミは、見た目はキュートな少女なのに、その振る舞いはまるで“独裁者”。兄のルークへの扱いも相当乱雑だが、「サイコ・ゴアマン」と名付けた残虐宇宙人にも怯むことなく、遊びに巻き込んだり、連れ回して周りに自慢したりするのがなんともおかしい。
ミミとルークの両親や、サイコ・ゴアマンの復活を知り抹殺を目論む銀河系の宇宙人など、登場人物たちが全員ちょっと変で、おバカだったりするところも魅力的だ。グロテスクな表現もあるが、そこはB級映画らしいチープさのおかげで安心して見られる。ある意味ハッピーエンド!? なラストも気持ちがいいので、ぜひ最後まで楽しんで見てもらいたい。
・[動画]その残虐宇宙人を操るのは極悪少女!映画『サイコ・ゴアマン』予告編
オタク青年と陽キャ宇宙人のロードムービー
お次に紹介するのは2011年公開のSFコメディ『宇宙人ポール』。サイモン・ペッグとニック・フロスト演じる2人のイギリス人SFオタク・グレアムとクライヴが、コミコンとUFOスポットを巡るためにキャンピングカーで旅をしていたところ、宇宙人「ポール」と遭遇する。
見た目は「ザ・宇宙人」なのに、英語ペラペラでジョークも飛ばす陽気な性格のポールは、60年前に地球に不時着して以来政府機関に囚われていたのだという。グレアムとクライヴは、ポールをなんとか故郷に返してあげようとキャンピングカーで共に旅をすることとなるのだが、オタク青年と陽キャ宇宙人の組み合わせがなんとも心地よい。
このままコメディ路線で終わるのかと思いきや、最後には思わずホロリとしてしまう展開も。気楽に見られて、笑えて泣けるロードムービーとなっている。ところどころ、『未知との遭遇』『E.T.』など過去の名作SFのオマージュも織り込まれているので、SFファンはぜひ小ネタを発見しながら楽しんでほしい!(Y)
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