木村拓哉と綾瀬はるかの『レジェンド&バタフライ』は3位に
【興収レポート】1月公開作の1位は『映画 イチケイのカラス』。フジテレビ系で放送された連続ドラマの映画版だ。フジテレビ系列局では過去のドラマシリーズや、スピンオフドラマ『イチケイのカラス 井出伊織、愛の記録』、公開日翌日の1月14日には土曜プレミアムで『イチケイのカラス スペシャル』を放送し、映画公開を盛り上げた。公開日13日には東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、主演の竹野内豊をはじめ、黒木華、斎藤工、山崎育三郎、田中亮監督が出席。また主題歌『Farewell』をSuperflyが披露した。この模様は全国の上映館で生中継された。19日には大阪・TOHOシネマズ梅田で公開記念舞台挨拶を実施し、竹野内と田中監督が参加した。本作は公開後17日間で興収7.7億円。22年に公開されたフジテレビドラマの映画化と比較すると、『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』(4.2億円)、『劇場版 ラジエーションハウス』(7.5億円)を上回っている。
・断トツの1位は『THE FIRST SLAM DUNK』。満足度高く口コミでロングランヒットに
2位は『名探偵コナン 灰原哀物語 黒鉄のミステリートレイン』(6億円)で、人気アニメ『名探偵コナン』のテレビシリーズ特別総集編。劇場版第26作『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』(4月14日公開)でキーパーソンとなる灰原哀に関するエピソードを抜粋し、彼女の過去に迫る。
3位は『レジェンド&バタフライ』。1月27日から公開され、29日までの3日間で5億円をあげた。木村拓哉と綾瀬はるかの共演で織田信長と正室・濃姫の知られざる物語を描く、東映70周年を記念して製作された歴史大作。木村をはじめ、綾瀬、伊藤英明ら出演者は各局のバラエティ番組に数多く出演してPRに務めた。TBS『人間観察バラエティ モニタリング』『日曜日の初耳学』『A-Studio+』、フジテレビ『ホンマでっか!?TV』『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』、テレビ朝日『家事ヤロウ』『ナニコレ珍百景』『ポツンと一軒家』、日本テレビ『しゃべくり007』など。1月21日~23日には、愛知、岐阜、福岡、京都の4都市をめぐる全国キャンペーンに木村ら出演者と大友啓史監督が参加。27日には東京・丸の内TOEIで初日舞台あいさつが行われ、全国の映画館に生中継された。充実した宣伝公開が今後期待できるので、興収がどこまで伸びるか注目したい。
なお、『ONE PIECE FILM RED』は1月29日で上映を終了した。最終的な興収は197億円、歴代ランキング8位を記録した。(文:相良智弘/フリーライター)
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